日本大学芸術学部の文芸学科は1年から4年までずっとゼミがある。

他の学科や大学では、2年からとか、3年からのところが多いらしいが

文芸はなぜかずっとある。

 

文芸学科のゼミは文芸研究Ⅰ〜文芸研究Ⅳと表記されていて、

無論必修だ。

1年次はゼミを選ぶことは できず、

2年次と3年次に選ぶことができる。

3年4年は同一のゼミに属する必要がある。(3と4の間でゼミを変えようとすると、変えた先の3ゼミも取らないといけなくなるので、留年が確定する)

 

数にして15前後のゼミがあり、

つまりそれだけゼミを持っている講師がいるということだ。

所属する人数はまちまちだが、

講師の人気によってその差は激しい。

僕の先輩で、わざと人気のないところに入って、ゼミ誌を作るために使う10万程度の費用全額自分の同人誌作りに回した、みたいな人がいた気がする。

つまり文芸研究ゼミの人数は最低が1で、最大が一番人気のあるところで25人くらいだろうか。

平均は10人前後だと思う。

 

25人は流石に多すぎる。

僕がいたゼミだけど。

しかしこれには文芸学科の構造的な問題が関係していて、というのもエンタメを教えかつ3・4年を持っている講師が、現状で青木敬士しかいないのだ。

他のゼミが何をやっているかというと、純文学か、詩だ。

あとはジャーナリズムのゼミは1つと、

短歌・俳句のところが2つぐらいあった、気がする。

 

せっかく批評の浜崎洋介先生がいらっしゃってるのに、授業だけでゼミは持たれていない。批評をメインでやるところがあってもいいのに、ちょっとそこは残念だ。

まあ、残念と言っても、僕はエンタメ志望だったので、

3、4年次は青木ゼミ一択だった。

3、4年次にそうすることを決めていたので、2年次はあえて純文学系(遠藤周作が専門)の加藤宗哉ゼミに入ったりした。この、2年次に交流した純文学界隈の同級生たちが本当に文章が上手く、メチャメチャ刺激になったことは後述するとして、

 

日芸に入ってくる学生の半数はエンタメ志望なのに、

明らかに需要と供給が見合ってないんだけど?
 

ということだけは書いちゃうね。

林真理子さん読んでよこれ。

 

 

 

一年次の谷村ゼミの写真。いわくつき。

当時は所沢校舎だった。懐かしいね。