*臨時記事

 

闘病記以外で色々と記事にしなくてはならないことが溜まっていて、時系列がちょっと前後するかもしれないのだが、今一番大事な記事をまずは書く。

新型コロナウイルスに罹った。

 

何度も、僕は今まで、物事を自分なりに想像してはリアリティに打ちのめされてきたと語っているが、今回もその例に漏れなかった。

 

27日。朝起き、喉のいがいがに気づく。それ以外には何の異常もなし。

しかし冷房の当たり過ぎだと思い、そのまま大学に行く。

(この日、大学で僕と話した人は、濃厚接触の可能性がある。幸いにも飲み食いはしていなかったが……。またcocoaアプリに陽性報告をしようとも保健所との連絡が取れない。迅速対応できない以上cocoaって意味がないのではと思わなくもない)

 

28日。朝起き、喉の違和感が大きくなっていることに気づく。熱を測ってみると77.8度。可能な限りで感染対策はしていたし、大学と家を往復することが生活のメインなので早々罹るものでもないと思っていたが甘かった。

抗原検査キットで調べたところ、二本線っぽいものが検出。(ただし、表示が曖昧で、この時点では陽性の確証は得られなかった)

 

抗原検査キット

 

13時、練馬総合病院に連絡するが、発熱外来の予約が明日まで埋まっていると言われる。病床が埋まっているではなく、発熱外来の予約が、だ。明後日以降の予約が明日からになるということで、電話を切った。

少し悩み、かかりつけである虎ノ門病院にも連絡を入れる。血液内科の主治医と話し、僕は肺に基礎疾患があるので、まずは来院してもらった方がいいのではないか、という話になる。

15時20分 来院

頭が痛くなってくる

17時半 コロナであることが判明。レントゲンを撮って、肺炎の影を確認。

18時 入院決定

顔色チェック

 

すでに肺炎があり、かつ僕は肺に基礎疾患があるため、重症化する恐れがあるということ。入院を許可してもらえたのもそのためだった。普通は僕の若さであれば、自宅待機になるだろうから。しかしその場合、感染対応タクシーを呼ばねばならず、それが5万〜10万すると言われていた。一般的な感覚からすれば凄まじい額だが、感染リスクをかけた仕事と考えれば、そのようなシステムがあるだけありがたいことかもしれない。

そしてこの日から、重症化予防の点滴を開始。

点滴は二時間ほどで終了。

コロナになって入院する場合、最低10日間は外に出ることができない。肺炎が良くなれば退院の見込みが出てくるとのこと。

 

29日

6時に起床。とにかく腹が減っている。空腹と喉の痛みとの戦い。

痰が絡む咳と、多少の息苦しさがある。

7時に検温し、8.3度。

この日は少し気だるく、早くに寝てしまう。

ありがたいことに後輩が差し入れを持ってきてくれたが、もちろん中には入れない。玄関での受け渡しとなる。「外からウイルスや細菌を持ち込まないために隔離されている」造血内科とは逆で、「ウイルスを閉じ込めるために隔離している」感染症病棟というのがなんだか不思議だ。

夕食がアジフライだったのでテンションが上がった。

 

 

30日。今日。

朝のパンが美味しくて、一個残してある。あと茹で卵も。どう考えても夜中にお腹が空くので、どうしよっかな、と。

点滴を入れ終わり、また、そのためではないのだろうが、今日は少しだけ気分がいい。

この記事を執筆するに至る。

 

 

過去の闘病記を書きながら、

現在の闘病記も書くことになろうとは。

でもそれは、全然不思議なことでもなんでもない。

人はすぐに病む。

 

僕は今まるで安心できる状態には決してないけれど、

いつも絶望したみたいな顔で希望を持っているので、

必ず元気にここを出たいと思う。

 

もし僕のせいで迷惑をかけた人がいたら申し訳ない。

そしてこれを読んでいるみなさんにも、ぜひコロナに注意していただきたいと言いたいのだけれど、もはや今以上にどのように注意すればいいのか、というのが皆の思うところだろう。(僕もそう)

なので、なってからいかに落ち着いて、迅速に対応できるかを、考えてもらうしかないのかも。

 

いや、やっぱそんなこと考えなくてよくて、

健常な人は笑って世界を回しててほしい。