*母の記録*
2014年8月19日
<day+69>
今日でホスカピルの点滴は終了。
内服薬のアクシロビル(ウイルスの繁殖を防ぐため)へ変わりました。
便意がきては力むので腹痛もひどくモルヒネを早送りしてもらうことも
またそのままトイレで寝てしまうこともありました。
簡易トイレがベッドのすぐ横に置いてあるのですが、そのわずかな距離を移動するのも辛くしんどそうでした。
2014年8月20日
<day+70>
今日で3週間続けた腸管に直接効く(はずの)ベクロメタゾン終了。
結局効果が出ませんでした。
1日置きの採血でこのころ一番気になっていたのが、アルブミンの数値でした。
本格的に下痢が始まってからは高カロリー輸液でしか栄養が摂れていないからです。
このころのアルブミンの数値は1.6とか1.7(基準値は4.0~5.0)
2014年8月21日
<day+71>
今日は肺と腸のCT検査
検査へ行った帰りはベッドに移るのもえらく車椅子に座ったまま寝てしまいました。
*僕の記憶*
体に力が入らない。
初めて車椅子を見た時、
映画や小説の中でだけみるものだと思って、ちょっとひいた。
でも今、僕はもう人の介助なしには歩くことができない。
自分で外に出ようとしてもふらついてしまうし、
尻餅をついたら骨盤が折れるかもしれないってよく注意される。
だからどこに移動するにも車椅子に乗っている。
車椅子に乗ると、だいぶ目線が下がる。
届きそうな位置にあるものが届かなくなる。
そもそも顔を上げる元気すらない。
ここ最近ちょっと、
本当に元気がない。
車椅子に乗って、膝の上に枕を二個置いて、その上に頭を置く。
そうすると少しだけマシだ。
頭を支えている重さを感じなくて済むから。