*母の記録*
2014年7月26日
<day+45>
息子が作った音楽のCDがやっと完成しました。
看護師さんにも回して聞いてもらいましたが、みんな「鼓動」とういう曲がいい~と言って
くれました。ホントいい曲なんです。
*僕の記憶*
こんな記事を書くのも、ちょっと、どうかと思うんだ。
だって、紹介してるのはずとまよの新曲とか、sasakure.UKの名曲とかじゃない。
ただの、素人の音楽なんだから。
僕が作曲的なことを始めたのは、たしか、浪人中だったと思う。
それまで小説をずっと書いていて、でも全然勉強せずに落ちたから、
もうあんまり小説は書かないようにしなきゃいけなかった。
小説は一度書き始めると、終わるまで結構な時間(3ヶ月とか)を食うから、
浪人中は書き始めないようにしていた。
でも創作意欲はあったので、それを鎮めるために、あろうことか、僕は作曲みたいなことをし始めた。
本末
転倒
でも、しゃあない。
やりたかったんだから。
最初に使ったのは「sakuraエディタ」というwindowsのフリーソフトだったと思う。
僕は楽器ができないし、練習も続かなかったので、
テクニカルなことは全部わからなくて、
それでもメロディを考えるのが好きだった。
病気になって、何か残したいという気持ちになって、
知り合いの知り合いが手伝ってくれることになって、
リミックスをしてくれて、
アルバムみたいなものを作った。
全部売れるようなものじゃなくて「みたいなもの」だったけれど、
母が、すごく気に入ってくれたので、嬉しかった。
サウンドクラウドに載っている⬆︎このサムネイルのものが、アルバムに収録されている曲だよ。
表
裏にはなぜか僕のクマの帽子を被った写真が載ってるよ
なぜなんだ…
そして円盤には、前に色紙を書いてくれた後輩くんの絵が刻印されたよ。
他にもちゃんとジャケットやブックレット的なものも作ったのよね。
ただ全部紹介するのはあまりに本筋から離れるから
あと一曲だけ。
これは7曲目の119という曲で、
ミックスはれいによって拙いし歌詞も超読みにくいと思うけど、
この時の精神状態をすごく反映させたもの。
今までちょいちょい音楽は載せたと思うけど、
実のところ、今更になって掘り起こすのもちょっと恥ずかしい。
でもこれは、
闘病と切っても切れないものだから。
自分で自分を支えるための音楽だった。