*母の記録*

 

2014年7月23日

<day+42>

下痢がひどくなってきたので師長に頼んで昨日からまた付き添いを再開させてもらいました。

朝の採血でCRPが0.8から8.5に跳ね上がっていました。

抗生剤を始めるとともに、下痢の量を測り便の検査もすることに。

サイトメガロウイルスやGVHDならば胃カメラで何かしら異変があるらしいのですが全くきれいだったため何が起こっているのか1つずつつぶしていきたいと大腸カメラも視野にいれて考えると。

 

☞GVHD➡graft versus host disease 移植片対宿主病

移植後に起こる特有の合併症でドナー由来のリンパ球が患者の正常臓器(特に皮膚、肝臓、消化管)を異物とみなして攻撃することによって起こる症状の総称

 

 

2014年7月24日

<day+43>

今日は肺のレントゲン検査、結果は異常なし。

移植後免疫が低下しているからだろうと、それより心配なのは下痢。

予想以上の下痢の量に明日大腸カメラをやりますと主治医が説明にきました。

また白血球がいきなり14,000と異常な増加(この後どんどん増えて40,000を超える日もありました)

下痢の量は1日約5ℓ

 

 

2014年7月25日

<day+44>

検査の結果は粘膜はきれいだったが広く炎症が起きているとのことで

サイトメガロウイルスの可能性は低くばい菌の感染かもと抗生剤を打ちながら

生検待ちで対応を考えますと。

 

 

*僕の記憶*


あまりに下痢の頻度と量が多すぎるため、

どれだけ下痢が出ているかを測るために、

仮設トイレが運ばれてきた。

 

今暮らしている個室はトイレがむき出しになっていて、カーテンで仕切られているだけなので、部屋にむき出しのトイレが二つあることになる。


(これは少し先の写真だけど、仮設トイレを移す写真があまりになかったので。この僕が座っているやつが、蓋を閉じた状態の仮設トイレ。蓋を閉じれば普通にゴツゴツした椅子として使えないこともない)
 

 

下痢って、日常の中で起こりうる症状だけれど、本当にやばい病の症状としても出てくるものじゃん。赤痢とかさ。

僕はどんだけ不安だろうと、あくまで楽観的な顔をしていたんだけど、

体から一日5リットルの下痢が出ているって聞いた時は、

さすにがびびったよね。

先生もびびってた。

 

胃カメラと、大腸カメラをたてつづけにやった。

胃は口から、大腸は肛門から。

うーん。

あんな拷問じみた検査は他にないと思う。