*母の記録*

2014年7月19日

<day+38>

突然下痢が始まりました。

この頃の息子の悩みは吐き気でしたが、移植後はよくあることだと、

吐き気止めを毎日のように点滴で入れてもらっていました。

 

2014年7月21日

<day+40>

下痢が続いています。

消化管で何か起こっているのは確実だろうと。

胃や腸は血液検査ではわからないので翌日胃カメラをやることになりました。

胃カメラは異常なく下血はしていないので大腸カメラをやることはないでしょうとの説明でした。

 

 

 

*僕の記憶*

 

もうかれこれ1ヶ月以上、ものが食べられていない。

その上、下痢が始まった。

この下痢はなんだか普通じゃない。今まで経験したことのないような頻度で起こるので、四六時中トイレに張り付いていなくてはならなくなった。

 

しかも便は、面白いくらいに水便で、

水便というよりもう、水が肛門から出ているような感覚だった。

それくらいに色の薄い、水分が体から抜け落ちているような便だった。

 

この頃の僕がどうやって栄養をとっていたかというと、

左鎖骨下の中心静脈(CV)カテーテルから、高カロリー輸液を注入していた。

CVカテーテルを体に挿入したのはだいぶ前のことだ。

 

⬇︎この記事

 

あまりに長く留置しておくと感染の温床になるため、

この半年の間に2回ほど場所を入れ替えている。

 

CVカテーテルは、静脈内にまで伸びたカテーテルが皮膚のところでテープで止まっているので、文字通り体から管が生えているように見える。

 

点滴って腕のイメージかもしれないけど、

太い静脈は腕にはないから、

足か首か胸、ってことになるらしい。

 

 

そして

僕はこの頃から

点滴だけで生きるようになった。