*母の記録*
2014年6月26日
<day+15>
昨日のマルクの結果、若いいい細胞がでてきているので明日の採血では増えてくるかも?
おそらく今の熱は生着熱ではないかとの診断でした。
今日も熱が出て解熱剤と氷枕で凌いでいます。
以前から続く咳もよくならず。
2014年6月27日
<day+16>
今日の採血で白血球300、好中球200
主治医が月曜日の採血ではもっと増えているでしょう、やはり今の熱は生着熱で感染症ではないでしょう、とのこと。
ゆっくりゆっくりでいいからよくなりますように。
2014年6月30日
<day+19>
今日の採血で白血球900、好中球400
また増えています。嬉しい。
今日は赤血球の輸血がありました。
全身に皮疹ができて8日目、だいぶ良くなってきました。
発疹が広がった背中
*僕の記憶*
皮疹がひどくなってきて、
熱も酷くなってきた。
36.5度の平熱が懐かしい。
あまりに体が熱いので、よく体を冷やすためのでかい保冷剤みたいなものをもらっていた。病棟では「クーラー」とか「つめたいの」の俗称で通ってる。
そんな「つめたいの」を、毛細血管が集まっている腋の下に入れる。
しかもダブルで。
体温を効率的に冷やすためだ。
体が熱く、
自由に動くことができない。
医師はここのところ毎日のようにきて僕の病状を確かめていくけれど、
一体何を基準にしているんだろう。
母親と医師が、何かの数値を見て喜んでいるようだけど、
それは僕にとっては、あんまり関係あることに思えなかった。
それでも今は、僕は希望を持っている。
借りてきた免疫細胞も、僕の体に馴染むために頑張っている。
だからいつかこの熱が消えて、体を覆っている赤いブツブツも消えてくれるって信じている。
これは推し看護師。病院辞めちゃうらしい。おせわになりました。