*母の記録* 

 

2014年6月19日

<day+8>

今日も赤血球の輸血です。

昨日から37度代の熱が続いています。抗生剤のバンコマイシンの点滴が始まりました。

 

 

2014年6月20日

<day+9>

肝臓の値が一気に悪くなりウルソだけ服用することになりました。

手のひらの痒みがひどくシャワーを浴びた後はすぐに氷をもらって握っていました。

 

 

2014年6月22日

<day+11>

夜また熱が出ました。

血液培養検査です。

 

 

2014年6月23日

<day+12>

赤血球輸血と病室でレントゲン撮影がありました。

咳がひどいため肺炎になってないことを確認。

 

 

 

2014年6月24日

<day+13>

朝の採血でまた38度超え。

血液培養検査。

バンコマイシンの影響で胸より上が真っ赤に。

 

   

また血糖値が200のためインシュリン注射

指にチクリと痛そうでした。

抗生剤をメロペンとシプロキサンに変更です。

 

 

2014年6月25日

<day+14>

移植後2週間のマルク実施

ここのところ毎日血糖値が200を超え、インシュリンを打っている。

昨日一口だけレモンスカッシュを飲んでみたら、レモンの味がすると喜んでいましたが、血糖値が上がる要因にもなるしやはり炭酸水は粘膜上刺激が強いのでNG。

水かお茶だけと言われましたが、それを守っても血糖値は高く、点滴の栄養剤が血糖値を上げるようなのでと、点滴にインシュリン入れてもらうことになりました。

 

 

*僕の記憶*

 

ちょっと雲行きが怪しくなってきていると思う自分と、

そうじゃないって言い張る自分がいて、

どっちの自分を信じるかという問題に直面している。

 

主治医と親が一喜一憂するのは僕の採血の数値についてで、

僕は僕の内側に発生している問題に対処するだけ。

自分の問題というのは主に、

熱。そして吐き気。

吐き気は、どこまで体の反応で、どこからが「移植というすごい治療をした心情」に依るものなのかはわからない。けどとにかく吐いた。

吐きまくってると口の中が嫌な感じになるから、

レモンスカッシュを飲んだ。

信じられないくらい美味しかった。

やっぱ酸味と炭酸は裏切らない。

とか思っていると、禁止だって。

チェ。

あとは肌の痒みもすごいある。

痒みっていう感覚は本当になんのために神様が用意したんだろう。

 

今体の中で何かとんでもなくやばいことがおこっているというのは、なんとなくだけどわかる。

東京喰種で、グールに変貌を遂げるときの金木くんみたいな。

 

 

でも、

まだ二週間だから。

まだ全然、頑張ろうって思ってる。