*母の記録*

 

2014年6月3日

今回移植に使う臍帯血が北海道から届いたことを聞いて、初めて北海道に住むお母さんと赤ちゃんが

息子の命を救ってくださることを知りました。

息子が小学生の時、北海道へは毎年のようにスキーに行きました。

元気になったら絶対北海道にまた行こうねと息子と話しました。

ありがとうございます。

 

今回北海道から臍帯血を運搬する費用は69,115円

主治医が立て替えてくれていました。

この運搬費は移送費支給申請書を健保組合に提出することで請求できます。

 

☞臍帯血➡お母さんのへその緒と胎盤からとれるわずかな血液のこと。

その臍帯血の中に赤血球、白血球、血症板といった血液細胞を作り出す造血幹細胞がたくさん含まれています。

 

 

                    *僕の記憶*

臍帯血(さいたいけつ)。
臍(へそ)の緒(お)の血。

赤ちゃんと母体を結ぶ、へその緒。
哺乳類の中でも、胎生の生物だけが持つエネルギー経路。
その中には、特殊な血が流れている。
それが、臍帯血。

造血幹細胞を多く含んでいて、移植に適しているとかなんとか。言ってしまえば、医療資源だ。(その言い方は十中八九正しくないと思うけど、僕はそういうものだと思っている)

そして医療資源というのは、分配の方法がとても難しい。
一歩間違えれば、人身売買みたいなことになってしまうから。
「命に値段をつけない」ということは、資本主義が資本主義として存続するために自己にもうけた原始的な縛りなのだと思う。

それで、
臍帯血はどのように回収されるかと言うと、
「臍帯血バンク」が提携している病院があって、そこで出産する際に提供するかどうかを選択できる、という仕組みだ。

僕は前に、「骨髄バンク」について書いた。

 

 

書いた通り、骨髄移植は、ドナーにとってリスクがある。

だから型が一致しても、結局提供を断るケースもある。

 

 

けれど臍帯血移植には、リスクはない。

追加費用もかからない。

一つ難儀な点をあげるとするなら、提携している病院がまだ少ないということだろうか。

 

人に善意を強いることほど醜悪な支配はないと思う。

それでも、

どうか僕に勧めさせてほしい。

「臍帯血バンク」この仕組みは、決して邪悪なものじゃない。他者に向けることのできる最大限の関心の方法であり、そして、命を繋ぐ人造の奇跡でもある。だから、

もしこれから出産予定がある方は、無理のない範囲で、一考いただければ、と思うのだ。

 

以下に、リンクを貼っておきます。

僕にできるのはここまでです。