*母の記録*
2014年5月5日
山科兄弟面会
主人の友人で息子も病気になる前はヨットに乗せてもらったりしていました。
おもちゃをもらい喜んでいました。
2014年5月10日
高校の友人杉本君
モロゾフのゼリーをいただきました。
2014年5月12日
今日は移植前検査
眼科、胸部レントゲン、腹部超音波検査、CT検査、マルク
眼科検診後の写真です。
2014年5月14日
明日は移植前の最後の一時退院
主治医が体重の件で再度注意をする、今回の臍帯血の量は30cc弱
*僕の記憶*
父の友達兄弟で、ヨット仲間。
意味不明のおもちゃをたくさんくれた。僕が手に持っているのは、出来損ないのドローンみたいなもので、USB電源で起動して空を飛ぶ。が、途轍もないうるさいローター音を響かせるため、どう考えても病室で使えるわけがねえ。
あとは、なんかめちゃくちゃ高級なサッカーゲームみたいなやつ。
これ
これはちょっと高級なツナ缶。
あんまりカロリーのヤバいものを取れないので、ヘルシーに美味しく、みたいな路線になりつつある。
たけえ。
もうすぐ移植するんだってさ。
けど別に身構えちゃいない。
僕だったら大丈夫だという、根拠のない自信が湧いてきている。
大丈夫だ。
絶対に僕は病に打ち勝ち、打ち勝ったことを美談にしてやる。
ヒーローインタビューを頭の中で思い浮かべる。
家族や医師や友達が僕を褒め称える瞬間だけを考える。
僕はきっと大丈夫だ。