*母の記録*

 

地固め療法3回目

《治療スケジュール》

 

 

2014年4月28日

約1週間の抗がん剤を入れ終わり少しずつ食欲ももどってきましたが、

これ以上太ってはいけないしあと3キロは減量したいため、食事も色々と考えました。

白米も内緒でマンナンライフを入れてみたり、息子も痩せるための食材をあれこれ調べてはlineで送ってきました。

 

2014年5月3日

白血球の値が低いため(白血球300)

今日から5日間、ノイアップの筋肉注射。

夕方京都からYくんがおたべをお土産に会いに来てくれました。

おたべは私の大好物。美味しくいただきました。

 

言わずと知れた京都土産。

「生」おたべなので、生禁に引っかかるわけよね。

こういうのもダメ。焼き菓子とかならオッケーだけど。

でもこれ、なかなかお見舞いに来る側にはわかんないよね。

とにかく白血病とかになった人には、果物や生っぽいお菓子とかは持って行かずに、「焼いてあるもの」にしとこうな!

 

*僕の記憶*

 

抗がん剤の治療スケジュールの紙を見ると、

 

それだけでちょっとだけ気持ち悪くなる。

 

出たよオンコビン。ウルトラ便秘ドラッグ。

 

それにキロサイドも、メソトレキセートも、やべー名前ばっか。いかにもやばそうって感じ。癌細胞に対する殺意がすごい。

まあ、そういう殺意の流れ弾を喰らって、髪の毛の細胞とかは全部死ぬんですけどね。それであのスキンヘッドよ。ちなみに全ての体毛に同じような抜け毛が起きている。

 

で、太っちゃいけない問題だけど、

 

母よ……食事にマンナンライフ入れてたのか……!(今知った!)

 

マジか〜! 全然気付かなかったよ!!!

 

 

 

Yくん。

この時点で京大生。色々おもろい話を持ってきてくれたので、僕も頑張って面白い話をしようと格闘中の図。

彼の持ってきてくれた話をネタにして、曲を作ったんだよな。

それがこれ。

 

 

歌詞は下に載せるね。

 

「聲 -coe—」

 

零度零分の エクリチュール

抜け殻の聲 届かない

答えなき夢 憧れて

明日も君と 語り証(あか)そう

 

飢えた空に 光が落ちてく

街を燃やして 飛んでく無人機

例えばそんな 未来があるなら

今日の僕らは どうすればいいの?

武器を持つ事 誰かを守る事

それは違うの? どうやって分けるの?

嫌われないように

でも愛されすぎないように

間をとって 生きればいいの?

 

そう、誰かの涙で僕らは喉を潤す

 

人類進化の秘訣がさ

言葉を持ったことにあるなら

それはなんて素晴らしいことだろう 

おかげで誰かを愛せるのに

それなのに想いを話しても

ちゃんと伝わらないとあっちゃさ

それじゃガラクタもいいとこだ

返品しようにも神様は雲隠れしてんだ 

 

I don’t know.

“not concerned”

I don’t see.

“No problem”

 My faith said

indifference

 is not sin

for a long time.

 

I don’t cry

“not lonely”

I don’t hear

“No problem”

My faith was

killed over.

Days can’t back

if say come back.

 

魔法の箱が 揺れて拉げた   

代償の風が 命を枯らしても

遠くの話さと ほら目を逸らしては

誰かに罪を 押し付けたいんだ

 

そう、誰かの悲鳴で僕らは明日を奏でる

 

人類讃歌の帰結がさ

言葉の優しさにあるなら

それはなんて美しいことだろう

もちろん世界は美しいが

それなのにどうして僕らは

弾丸でオチを付けようとする

このままじゃガラクタになっちまう

抗議しようにも

正義には耳が無いみたいだ

 

零度零分の エクリチュール

亡骸の声 聞こえない

それでも君と 語り逢う

それしか術が 無いからね