*母の記録*
2013年12月25日
今日から早期強化療法・2クール目が始まりました。
毎日眠前のロイケリン散内服と今日は吐き気止めを入れてから、エンドキサンの1時間点滴。
夕方、高校の後輩のM君、小川君と渡邊君が来てくれました。
クリスマスも病院で過ごしました。
咳の様子を見ていましたが、肺炎もなし炎症反応もないため次の治療が始まりました。
《治療スケジュール》
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2013年12月27日
今日はロイナーゼを筋肉注射+その前にロイナーゼのアレルギー予防としてステロイドのサクシゾンを注射。
このセットを期間中8回行う予定
そしてもう1つ別の抗がん剤キロサイド(シタラビン)を4日間連続で点滴です。
夕方幼稚園時代の友人AちゃんとTちゃんがが面会に来てくれました。
久々の再会です。
2013年12月29日
筋力UPのため点滴台を持ったまま病棟内をぐるぐる歩くリハビリ。
足も上がり歌いながら歩く後ろ姿を見ると
絶対元気になると思いました。
*僕の記憶*
病院のテレビは、テレビボードというものに可動式の高い棚みたいなものと一体化している。見るためにはテレビカードというものを買って、カード挿入口に刺さなくちゃいけない。
カードは1000円する。
1000円で1000度が利用でき、 使用可能時間の目安は、テレビは1000度で20時間、冷蔵庫はボタンを1回押すたびに100度が使用されて、その瞬間から24時間利用できる。
僕らは、テレビが唯一の娯楽という世代じゃない。
それどころか、テレビなんてなくても生きていける。
その上、四人床は他の患者さんもいるので、テレビを見るときはイヤホンで聴く必要がある。つけっぱなしにしておけるのがテレビの魅力のはずなのに、それもテレビカードが減っていくのでできない。
だからテレビカードは、ほとんど冷蔵庫を稼働するための費用と言えた。
それでも流石にその日は、テレビをつけてみようという気になった。
クリスマスだから。
案の定、テレビの中では普通に世界が進んでいて、クリスマスが訪れていた。
不思議な感覚だった。
悲しいという気持ちを、俯瞰している自分がいたように思う。
『クリスマスを病院で過ごした』という事実だけを抱きしめて、泣きも笑いもできない自分がいると思った。