*母の記録*

 

2013年10月19日

予備校に通っていた息子が友人に首の腫れ(後に左頸部リンパ節)を指摘され、

かかりつけ医を受診しました。

 

痛みなし、息切れなどの症状もなし。

採血だけして帰宅しました。

 

 *僕の記憶*

 

浪人1年目の僕は、駿台に通っていた。

 

狙っていたのは私立文系で、早慶とかMARCHとかのあの辺。学歴に対しての望みはあるけれど、身を切って国公立を受けようと思うほど、僕は敬虔じゃなかった。

 

将来の夢なんてなくて、聞いてくる先生や親がうざったいのなんの。

 

強いていうなら作家になることが夢といえば夢だったけれど、そんなもの、叶うはずないと思っていた。

 

得意科目は数学と国語が。に対して、英語は死ぬほどほど嫌い。なんで他国の言語を喜んで学ばにゃならんのだ、という反骨心はただの後付けで、実際は、勉強が嫌いだっただけだ。

 

それなのになぜかよくわからない自信だけはあって、数学と英語で受けられる慶應のSFCがワンチャンあるかも、などとよくもそんな甘い考えでいたな、過去の僕。

 

笑いものだぞ?

ブログに書かれて消費されてるぞ?

とか声をかけたくなるね。

 

でも勉強は嫌い。

これは、今でもそう。笑

 

そんなある日、僕は駿台の授業終わりに、友達から首元に何か変な出っ張りがあるよ、ということを告げられる。

 

触って確かめてみると、確かに。

なんかあるぞ。

 

場所はだいたい、左の鎖骨上の首元、という位置。 

感触としては、鳥の軟骨のような感触。

 

なんだこれ。

見当もつかん。

 

食事時に、僕は両親にそのことを一応話し、かかりつけ医を受診した。

 

正直にいうと、少しワクワクしていた。

愚かな僕は、どんな形であれ、非日常を求めていた。

 

しかしこれが、全ての始まりだった。