
恋愛もお金も、引き寄せようとしたら遠ざかっていた僕の話
引き寄せを信じて、必死だった頃の僕
昔の僕は、
恋愛もお金も「引き寄せればなんとかなる」と本気で思っていました。
願えば叶う。
意識を向ければ現実が動く。
そう信じて、かなり真面目にやっていたと思います。
でも、
結果はどうだったかというと、
正直、あまりうまくいかなかった。
むしろ、
引き寄せを意識すればするほど、
恋愛もお金も遠ざかっているような感覚がありました。
「なんでだろう?」
「やり方が間違ってるのかな?」
「もっと強く願わないとダメなのかな?」
そんなふうに考えて、
さらに頭をフル回転させていた時期です。
今思えば、
この時点で、
かなり力が入っていました。
恋愛編|彼女がほしいと思うほど、うまくいかなかった
恋愛も、まさにそうでした。
彼女がほしい。
そろそろ一人は寂しい。
誰かと一緒にいたい。
そんな気持ちは、ずっとありました。
でも、
「彼女がいない今の自分は足りない」
「早くなんとかしなきゃ」
という焦りも、同時に抱えていたと思います。
この時期って、不思議なほど、
なかなか縁がつながらない。
紹介もないし、
いいなと思っても続かない。
頭では「引き寄せ」を考えているのに、
現実はピタッと止まっている感じでした。
逆に、恋愛を考えていなかった時に出会った
ところが、
今の奥さんと出会ったときは、
少し状況が違いました。
彼女がほしいという気持ちは、
もちろん漠然とはありました。
でも、
それ以上に、
仕事のことで頭がいっぱいだった。
独立したばかりで、
正直、恋愛に割く余裕なんて
あまりなかったと思います。
「まずは仕事をちゃんと回さないと」
「今は足元を固める時期だ」
そんな意識で毎日を過ごしていました。
すると、
本当に自然な流れで、
出会いがありました。
探していたわけでも、
狙っていたわけでもない。
気づいたら、
一緒にいる時間が増えて、
気づいたら、今の関係につながっていた。
恋愛で気づいた、引き寄せの違和感
このとき、
後から振り返って気づいたことがあります。
僕は、
彼女がほしい気持ちを
「消していた」わけじゃありません。
でも、
それに執着していなかった。
そして、
何もしなかったわけでもない。
清潔感のある服装を意識したり、
髪を整えたり、
最低限の身だしなみはちゃんとしていた。
いわゆる
好かれるための準備は、
ちゃんとしていたんです。
でも、
「早く結果を出さなきゃ」
「彼女ができないとダメ」
というガツガツ感はなかった。
この違いは、
かなり大きかったと思います。
お金・仕事編|仕事がほしいほど、空回りしていた頃
お金や仕事も、
まったく同じでした。
独立して間もない頃、
仕事がほしくて、
正直かなり焦っていました。
「依頼が来ないとまずい」
「とにかく仕事を取らなきゃ」
そう思って、
競合他社に負けないように、
価格を下げたこともあります。
「安ければ選ばれるはず」
そう考えていました。
でも、
結果は思ったほど良くなかった。
仕事はポツポツ入るけど、
気持ちはずっと落ち着かない。
忙しいわりに、
手元に残るものは少ない。
「ほしい」気持ちが、判断をズラしていた
今なら、はっきりわかります。
この時の僕は、
「足りない」という感覚から
行動していました。
仕事が足りない。
お金が足りない。
不安だから、安くする。
この状態での判断って、
だいたいズレます。
相手のためというより、
自分の不安を埋めるための選択になりやすい。
結果的に、
自分の価値まで
安く扱ってしまっていた。
逆の選択をしたとき、流れが変わった
ある時、
ふと考え方を変えました。
「もう数を追うのはやめよう」
「安さで勝負するのもやめよう」
その代わりに、
高単価でもいいから、
一件一件を丁寧にやろう。
目の前のお客さんに、
ちゃんと価値を出そう。
そう決めました。
すると、
仕事の空気が変わりました。
数を追わなくなったら、信頼が残った
不思議なことに、
丁寧に仕事をするようになってから、
・口コミが良くなった
・紹介が増えた
・無理な値下げ交渉が減った
そんな変化が起きました。
一気に仕事が増えたわけじゃありません。
でも、
流れが静かに、
確実に変わっていった感覚がありました。
気づいたら、
仕事の依頼は安定していて、
収入も以前より増えていた。
恋愛もお金も、同じ構造だった
ここまで書いてきて、
一つ、はっきりしたことがあります。
恋愛もお金も、
うまくいった時の状態は
まったく同じだった。
・追いかけていなかった
・結果を急いでいなかった
・今やるべきことに集中していた
・自分を雑に扱っていなかった
逆に、
・ほしいほしいと思っていた時
・焦っていた時
・足りない前提で動いていた時
この時ほど、
現実は動かなかった。
前半のまとめとして
前半では、
・引き寄せを信じて必死だった頃
・恋愛でも仕事でも空回りしていた体験
・忘れていた時、整えていた時に流れが来たこと
ここまでを書きました。
後半では、
・なぜ「追いかけると遠ざかる」のか
・引き寄せの正体は何だったのか
・無心じゃないと渡れない扉との共通点
・恋愛もお金も引き寄せたい人への具体的な話
ここを、
さらに深く掘り下げていきます。
なぜ「追いかけると遠ざかる」のか
ここまで読んでくれた人なら、
もう薄々感じているかもしれません。
恋愛もお金も、
「ほしい」と強く思った時ほど、なぜかうまくいかない。
これは偶然じゃありません。
理由は、とてもシンプルです。
ほしいほしいと強く思っている時、
人の心の奥では、
必ずこういう前提が動いています。
「今は足りない」
「このままじゃダメ」
「早く手に入れないと不安」
この前提で動いていると、
どんな行動も
どこか焦りの匂いを帯びる。
本人は隠しているつもりでも、
この空気って、
恋愛でも仕事でも、
相手にちゃんと伝わるんです。
恋愛で起きていた、本当のこと
恋愛の話に戻します。
彼女がほしいほしいと思っていた頃の僕は、
相手に「好きになってもらおう」と
どこかで思っていました。
それ自体は悪いことじゃありません。
でも、
心の奥に
「選ばれないと不安」
「断られたら自分の価値が下がる」
という感覚があった。
この状態って、
無意識に相手に
“判断を委ねている”状態なんです。
すると不思議なことに、
相手のほうが
少し身構えてしまう。
一方、
今の奥さんと出会った頃の僕はどうだったか。
正直、
仕事のことで頭がいっぱいで、
恋愛の優先順位は高くなかった。
だから、
相手に評価してもらおうとか、
好かれようとか、
そこまで考えていなかった。
ただ、
目の前の関係を
自然に大切にしていただけ。
この違いが、
結果を分けていました。
お金と仕事でも、同じことが起きていた
仕事でも、
同じ構造がありました。
仕事がほしいと思っていた頃の僕は、
無意識にこう思っていた。
「仕事をもらえないと困る」
「断られたらまずい」
「選んでもらわなきゃ」
だから、
価格を下げたり、
無理をしたり、
本来やらなくていいことまで
引き受けてしまう。
この状態って、
仕事を“対等な取引”じゃなく、
“お願い”にしてしまっている。
結果、
自分の価値を
自分で下げてしまう。
逆に、
高単価で丁寧に仕事をするようになった時は、
「選ばれなくてもいい」という覚悟があった。
目の前の仕事を
ちゃんとやる。
価値を出す。
それだけに集中していた。
この姿勢が、
信頼を生んでいきました。
引き寄せの正体は「願うこと」じゃなかった
ここで、
今回の記事の一番大事なところに入ります。
恋愛も
お金も
仕事も
うまくいった時に共通していたのは、
「強く願っていた」ことではありません。
姿勢です。
・今の自分を否定していない
・結果を急いでいない
・相手や現実を操作しようとしていない
・今できることを丁寧にやっている
この状態。
引き寄せって、
何かを“引っ張ってくる力”じゃなくて、
流れが通る状態を作ることなんだと
今は思っています。
無心じゃないと渡れない扉の話
前に話した
「無心じゃないと渡れない扉(橋)」の話。
あれ、
本当に象徴的です。
考えすぎると渡れない。
疑うと進めない。
力を入れるほど怖くなる。
でも、
一歩踏み出した時、
道は最初からそこにあった。
恋愛もお金も、
まったく同じ。
「どうやったらうまくいくか」
「失敗しない方法は何か」
そう考え続けているうちは、
扉は見えない。
でも、
今をちゃんと生きて、
整えて、
力を抜いた瞬間、
道が“向こうから”現れる。
準備はする。でも執着しない
ここ、
すごく大事なので、
もう一度はっきり書きます。
引き寄せ=何もしない
ではありません。
恋愛なら、
清潔感のある服を着る。
髪を整える。
自分を雑に扱わない。
仕事なら、
技術を磨く。
丁寧に仕事をする。
目の前の一件を大切にする。
準備はする。
でも、
結果にしがみつかない。
「これだけやったんだから、来るはず」
「まだ来ないのはおかしい」
この執着を持たない。
このバランスが、
一番うまくいく。
「引き寄せたい人」にこそ伝えたいこと
もし今、
・恋愛がうまくいかない
・お金や仕事で空回りしている
・引き寄せを頑張っているのに苦しい
そんな人がいたら、
一度だけ立ち止まってほしい。
今、
自分を否定した状態で
何かを求めていないか。
足りない前提で、
未来を追いかけていないか。
もしそうなら、
やることは一つ。
「今の自分を、いったんOKにする」
これだけでいい。
引き寄せは、人生がうまく回り始めた“結果”
今の僕から見て、
引き寄せってこういうものです。
・うまく生きようとしなくなった
・今をちゃんと生きるようになった
・無理をやめた
・自分を雑に扱わなくなった
その結果として、
恋愛やお金がついてきた。
引き寄せを目的にしなくなった時、
引き寄せが起きた。
これが、
一番皮肉で、
一番リアルな真実です。
おわりに|遠ざかっていたのは、現実じゃなかった
最後に、
一番大切なことを書きます。
恋愛も
お金も
仕事も
遠ざかっていたわけじゃありません。
遠ざけていたのは、
「今の自分を信じる感覚」でした。
それを取り戻した時、
現実は自然に動き出した。
だから、
焦らなくていい。
追いかけなくていい。
準備をして、
今を丁寧に生きていれば、
必要なものは、
ちゃんと向こうからやってくる。
まとめの一言
引き寄せは、
頑張る技術じゃない。
整えた人に、
結果が後からついてくる現象。
恋愛も、お金も、
全部同じでした。