空気をきれいにする仕事

第1章|掃除しか残らなかった男

掃除の仕事をしていると、
「どうしてこの仕事をしているんですか?」
と聞かれることがある。

 

そのたびに、
少しだけ言葉に詰まる。

 

立派な理由があるわけじゃない。
夢があったわけでもない。

 

ただ、
気がついたら、
ここに立っていた。

 


もともと僕は、
ホテルで働いていた。

 

人を迎える仕事だ。
笑顔、立ち居振る舞い、言葉遣い。


全部、型がある。

 

空間を整え、
相手に気を遣わせないようにする。

 

その仕事は、嫌いじゃなかった。

むしろ、
「自分はこういう場所に向いている」
そう思っていた。

 


その後、
葬儀屋の仕事に就いた。

 

今度は、
人を見送る場所。

 

声の大きさも、
動きの速さも、
すべてが違った。

 

そこでは、
余計なことをしないことが、
いちばんの配慮だった。

 

空間が落ち着いているだけで、
人は静かに涙を流せる。

言葉は、最小限でいい。

 


ホテルでも、
葬儀の現場でも、
共通していたことがある。

 

それは、
空間が人の気持ちに影響する
ということだった。

 

散らかった場所では、
人は落ち着かない。

 

整った場所では、
自然と呼吸が深くなる。

 

理由は分からなくても、
確かにそうだった。

 


それでも、
人生は思った通りには進まない。

 

仕事が変わり、
環境が変わり、
少しずつ、自分の足元が
不安定になっていった。

 

「このままでいいのか」
「自分は、何をしているんだろう」

そんなことを考える時間が、
増えていった。

 


最後に残ったのが、
掃除だった。

 

華やかさはない。
誰かに誇れる仕事でもない。

 

でも、
手を動かせば、
結果が出る。

 

汚れは、
嘘をつかない。

 

やった分だけ、
きれいになる。

 

その単純さが、
当時の自分には
ちょうどよかった。

 


最初は、
生活のためだった。

 

深い意味なんて、
考えていなかった。

 

それでも、
続けているうちに、
気づくことが増えた。

 

見えない場所ほど、
人は気にしていること。

 

誰にも見せない場所ほど、
その人の生活が出ること。

 


掃除しか残らなかった。


そう思っていた。

でも今は、
少し違う。

 

掃除残ったのかもしれない。

 

人を迎える仕事。
人を見送る仕事。

 

その間に、
人の暮らしを支える仕事が、
静かにつながっていた。

 


次の現場へ向かいながら、
そんなことを考える。

 

エアコンの下。
洗濯機の横。
風呂釜の前。

 

今日もまた、
誰かの生活の奥に入っていく。

 

掃除しか残らなかった男は、
いまも、
空気をきれいにしている。

 


『空気をきれいにする仕事』
つづく。

空気をきれいにする仕事

スポーツ選手や歌手みたいに
大勢は感動させられないけど、

 

掃除で、
一人の人生が
少し軽くなる瞬間を書いています。

 

『空気をきれいにする仕事』

 


はじめましての方へ。

 

このブログでは、
エアコンクリーニング、洗濯機クリーニング、
風呂釜洗浄といった
掃除の仕事を通して感じたことを、
小説という形で書いていきます。

 

派手な話ではありません。
成功談でもありません。

 

毎日の現場で、
静かに起きていること。
言葉にはなりにくいけれど、
確かに残っているもの。

 

そんな話です。

 


僕は今、掃除の仕事をしていますが、
最初からこの仕事をしていたわけではありません。

 

元々は、
ホテルマンとして働き、
その後は葬儀屋の仕事にも携わっていました。

 

人を迎える場所と、
人を見送る場所。

 

どちらも、
空間と気持ちを整える仕事でした。

 

その経験が、
今の掃除の仕事につながっています。


プロローグ

きれいになる音が、部屋に広がっていく

エアコンのカバーを外すと、
中から、思った通りの空気が出てきた。

 

黒くはない。
でも、きれいとも言えない。

 

何年分かのホコリと、
目に見えない湿気が、
そのまま残っている。

 

エアコンクリーニングの仕事は、
まず分解から始まる。
声を出す必要はない。
手を動かすだけでいい。

 

掃除をしているとき、
自然と無心になる。

 

考えごとをしているつもりはないのに、
気がつくと、
いつの間にか時間がたっている。

 

でも、
完全に感覚がなくなっているわけじゃない。

 

修業時代に、
体で覚えた時間の感覚がある。

 

この汚れ具合なら、
この作業で、
だいたいこれくらいの時間。

 

時計を見なくても、
終わりが分かる。

 

頭で考えているというより、
体が先に知っている。

 

高圧洗浄機のスイッチを入れると、
水の音が部屋に広がる。


最初は透明だった水が、
少しずつ色を変えていく。

汚れが、流れていく。

 

「こんなに汚れてたんですね」

 

お客さんは、
だいたい同じことを言う。


驚いたような、でもどこか納得したような声。

それ以上の言葉は、いらない。

 

掃除の仕事は、
感情を動かす仕事じゃないと思っている。


ただ、事実を見せる仕事だ。

洗濯機クリーニングも、
風呂釜洗浄も、同じだ。

 

普段は見えない場所。
でも、毎日使っている場所。

 

誰にも見られず、
誰にも気にされず、
それでも確実に、暮らしを支えているところ。

 

そこを、きれいにする。

 

終わったあと、
部屋の空気が変わることがある。

 

エアコンの風が軽くなる。
洗濯機の回る音が、少し静かになる。


お風呂のお湯が、
やわらかく感じることもある。

気のせいかもしれない。


でも、多くの人が同じことを言う。

「なんだか、スッとしました」

 

 

ホテルでも、
葬儀の現場でも、
似た言葉を何度も聞いてきた。

 

空間が整うと、
人の気持ちも、
少し落ち着く。

 

今やっている掃除の仕事も、
本質は同じなのかもしれない。

 

昔は、
こんな形で
人の人生に関わるとは
思っていなかった。

 

それでも今は、
エアコンの下に立っている。

 

汚れを落とす仕事。
派手さはない。
目立ちもしない。

 

でも、
空気が変わると、
人の表情が、ほんの少し変わる。

 

その瞬間を、
何度も見てきた。

だから今日も、
僕は掃除をする。

 

黙って、
確実に。

空気を、きれいにするために。

 


この物語は、
掃除の話であり、
これまで歩いてきた人生の話でもあります。

 

少しずつ、
連載として続けていきます。

 

もしどこか一行でも、
心に残るものがあったら、
また読みに来てもらえたら嬉しいです。

 

『空気をきれいにする仕事』
続きは、またここで。

 

 

 

【口コミ★5多数】エアコン・洗濯機クリーニングで選ばれる理由|そうじ屋くま

 

今年も、本当にありがたい口コミをたくさんいただきました。

エアコンクリーニング、洗濯機クリーニングを通して、
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(★5)の評価をいただけていること。


これは何よりの励みであり、信頼の証だと感じています。

 

改めて、
ご依頼くださった皆さま、口コミを書いてくださった皆さま、
心からありがとうございます。


エアコン・洗濯機クリーニングで口コミ★5をいただいている理由

正直に言うと、
特別なことをしているつもりはありません。

エアコンクリーニングも、洗濯機クリーニングも、
「目の前のお客様の困りごとをきちんと解決する」
それだけを大切にしてきました。

 

実際の口コミでは、

・洗濯物が乾きにくい原因を一緒に考え、洗濯機の位置を調整した
・急なお願いにも嫌な顔ひとつせず対応した
・猫ちゃんがいるご家庭で、安心してもらえるよう配慮した
・作業後、排水溝まできれいにして帰った

といった点を評価していただいています。

 

掃除だけで終わらせず、
暮らしが少しでも楽になるように
そこまで考えるのが、そうじ屋くまのスタイルです。


掃除だけで終わらせないことを大切にしています

エアコンクリーニング業者を探している方の多くは、
「ちゃんときれいになるのか」
「丁寧に対応してもらえるのか」
そこを一番気にされていると思います。

 

だからこそ、

・説明は分かりやすく
・作業は丁寧に
・無理なことは正直に伝える

この当たり前を、当たり前にやる。

 

派手なことはしませんが、
ごまかさない、手を抜かない。
それを積み重ねた結果が、口コミ★5につながっているのだと思っています。


実際にいただいた口コミから伝わること

口コミを読んでいて感じるのは、
「作業内容」だけでなく
「人としての対応」も見ていただけているということです。

 

・感じが良かった
・安心して任せられた
・またお願いしたい

 

この言葉をいただけるのは、
エアコンクリーニング・洗濯機クリーニングの技術以前に、
人として信頼してもらえた証だと思っています。


なぜ「またお願いしたい」と言っていただけるのか

理由はとてもシンプルです。

・一件一件を大切にしている
・お客様の話をちゃんと聞く
・掃除+αを自然にやる

これを続けているだけです。

 

口コミ★5が並ぶのは、
特別なテクニックではなく、
日々の積み重ねの結果だと感じています。


年内30日まで、責任をもって対応します

今年も残りわずかになりましたが、
エアコンクリーニング、洗濯機クリーニングともに
年内30日まで、責任をもって対応いたします。

 

年末は何かと慌ただしくなりますが、
だからこそ、安心して任せられる業者を選んでいただきたい。

 

今年も最後まで、
一件一件、丁寧に。
感謝を忘れず、突っ走ります。

 

そうじ屋くまを選んでくださったすべての方に、
心からの感謝を込めて。

 

※お知らせ※

ありがたいことに、今年のご予約はすべて満席となりました。
たくさんのお問い合わせ・ご依頼、本当にありがとうございます。

 

日程や空き状況、最新情報については
下記の そうじ屋くま公式ホームページ をご確認ください。

 

▶︎ そうじ屋くま公式HP
https://kuma358.com/

 

来年も変わらず、
一件一件を大切に、誠実に対応してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

恋愛もお金も、引き寄せようとしたら遠ざかっていた僕の話

 

引き寄せを信じて、必死だった頃の僕

昔の僕は、
恋愛もお金も「引き寄せればなんとかなる」と本気で思っていました。

願えば叶う。
意識を向ければ現実が動く。
そう信じて、かなり真面目にやっていたと思います。

 

でも、
結果はどうだったかというと、
正直、あまりうまくいかなかった。

 

むしろ、
引き寄せを意識すればするほど、
恋愛もお金も遠ざかっているような感覚がありました。

 

「なんでだろう?」
「やり方が間違ってるのかな?」
「もっと強く願わないとダメなのかな?」

 

そんなふうに考えて、
さらに頭をフル回転させていた時期です。

 

今思えば、
この時点で、
かなり力が入っていました。


恋愛編|彼女がほしいと思うほど、うまくいかなかった

恋愛も、まさにそうでした。

彼女がほしい。
そろそろ一人は寂しい。
誰かと一緒にいたい。

そんな気持ちは、ずっとありました。

 

でも、
「彼女がいない今の自分は足りない」
「早くなんとかしなきゃ」


という焦りも、同時に抱えていたと思います。

 

この時期って、不思議なほど、
なかなか縁がつながらない。

 

紹介もないし、
いいなと思っても続かない。

 

頭では「引き寄せ」を考えているのに、
現実はピタッと止まっている感じでした。


逆に、恋愛を考えていなかった時に出会った

ところが、
今の奥さんと出会ったときは、
少し状況が違いました。

 

彼女がほしいという気持ちは、
もちろん漠然とはありました。

 

でも、
それ以上に、
仕事のことで頭がいっぱいだった。

 

独立したばかりで、
正直、恋愛に割く余裕なんて
あまりなかったと思います。

 

「まずは仕事をちゃんと回さないと」
「今は足元を固める時期だ」

そんな意識で毎日を過ごしていました。

 

すると、
本当に自然な流れで、
出会いがありました。

 

探していたわけでも、
狙っていたわけでもない。

 

気づいたら、
一緒にいる時間が増えて、
気づいたら、今の関係につながっていた。


恋愛で気づいた、引き寄せの違和感

このとき、
後から振り返って気づいたことがあります。

 

僕は、
彼女がほしい気持ちを
「消していた」わけじゃありません。

 

でも、
それに執着していなかった。

 

そして、
何もしなかったわけでもない。

 

清潔感のある服装を意識したり、
髪を整えたり、
最低限の身だしなみはちゃんとしていた。

 

いわゆる
好かれるための準備は、
ちゃんとしていたんです。

 

でも、
「早く結果を出さなきゃ」
「彼女ができないとダメ」
というガツガツ感はなかった。

 

この違いは、
かなり大きかったと思います。


お金・仕事編|仕事がほしいほど、空回りしていた頃

お金や仕事も、
まったく同じでした。

 

独立して間もない頃、
仕事がほしくて、
正直かなり焦っていました。

 

「依頼が来ないとまずい」
「とにかく仕事を取らなきゃ」

そう思って、
競合他社に負けないように、
価格を下げたこともあります。

 

「安ければ選ばれるはず」
そう考えていました。

 

でも、
結果は思ったほど良くなかった。

 

仕事はポツポツ入るけど、
気持ちはずっと落ち着かない。

 

忙しいわりに、
手元に残るものは少ない。


「ほしい」気持ちが、判断をズラしていた

今なら、はっきりわかります。

 

この時の僕は、
「足りない」という感覚から
行動していました。

 

仕事が足りない。
お金が足りない。
不安だから、安くする。

 

この状態での判断って、
だいたいズレます。

 

相手のためというより、
自分の不安を埋めるための選択になりやすい。

 

結果的に、
自分の価値まで
安く扱ってしまっていた。


逆の選択をしたとき、流れが変わった

ある時、
ふと考え方を変えました。

 

「もう数を追うのはやめよう」
「安さで勝負するのもやめよう」

 

その代わりに、
高単価でもいいから、
一件一件を丁寧にやろう。

 

目の前のお客さんに、
ちゃんと価値を出そう。

 

そう決めました。

すると、
仕事の空気が変わりました。


数を追わなくなったら、信頼が残った

不思議なことに、
丁寧に仕事をするようになってから、

・口コミが良くなった
・紹介が増えた
・無理な値下げ交渉が減った

そんな変化が起きました。

 

一気に仕事が増えたわけじゃありません。

でも、
流れが静かに、
確実に変わっていった感覚がありました。

 

気づいたら、
仕事の依頼は安定していて、
収入も以前より増えていた。


恋愛もお金も、同じ構造だった

ここまで書いてきて、
一つ、はっきりしたことがあります。

 

恋愛もお金も、
うまくいった時の状態は
まったく同じだった。

 

・追いかけていなかった
・結果を急いでいなかった
・今やるべきことに集中していた
・自分を雑に扱っていなかった

 

逆に、

・ほしいほしいと思っていた時
・焦っていた時
・足りない前提で動いていた時

 

この時ほど、
現実は動かなかった。


前半のまとめとして

前半では、

・引き寄せを信じて必死だった頃
・恋愛でも仕事でも空回りしていた体験
・忘れていた時、整えていた時に流れが来たこと

ここまでを書きました。

 

後半では、

・なぜ「追いかけると遠ざかる」のか
・引き寄せの正体は何だったのか
・無心じゃないと渡れない扉との共通点
・恋愛もお金も引き寄せたい人への具体的な話

ここを、
さらに深く掘り下げていきます。

 

なぜ「追いかけると遠ざかる」のか

ここまで読んでくれた人なら、
もう薄々感じているかもしれません。

 

恋愛もお金も、
「ほしい」と強く思った時ほど、なぜかうまくいかない。

 

これは偶然じゃありません。

理由は、とてもシンプルです。

 

ほしいほしいと強く思っている時、
人の心の奥では、
必ずこういう前提が動いています。

 

「今は足りない」
「このままじゃダメ」
「早く手に入れないと不安」

 

この前提で動いていると、
どんな行動も
どこか焦りの匂いを帯びる。

 

本人は隠しているつもりでも、
この空気って、
恋愛でも仕事でも、
相手にちゃんと伝わるんです。

 


恋愛で起きていた、本当のこと

恋愛の話に戻します。

彼女がほしいほしいと思っていた頃の僕は、
相手に「好きになってもらおう」と
どこかで思っていました。

 

それ自体は悪いことじゃありません。

でも、
心の奥に
「選ばれないと不安」
「断られたら自分の価値が下がる」
という感覚があった。

 

この状態って、
無意識に相手に
“判断を委ねている”状態なんです。

 

すると不思議なことに、
相手のほうが
少し身構えてしまう。

 

一方、
今の奥さんと出会った頃の僕はどうだったか。

 

正直、
仕事のことで頭がいっぱいで、
恋愛の優先順位は高くなかった。

 

だから、
相手に評価してもらおうとか、
好かれようとか、
そこまで考えていなかった。

 

ただ、
目の前の関係を
自然に大切にしていただけ。

この違いが、
結果を分けていました。


お金と仕事でも、同じことが起きていた

仕事でも、
同じ構造がありました。

仕事がほしいと思っていた頃の僕は、
無意識にこう思っていた。

 

「仕事をもらえないと困る」
「断られたらまずい」
「選んでもらわなきゃ」

 

だから、
価格を下げたり、
無理をしたり、
本来やらなくていいことまで
引き受けてしまう。

 

この状態って、
仕事を“対等な取引”じゃなく、
“お願い”にしてしまっている。

 

結果、
自分の価値を
自分で下げてしまう。

 

逆に、
高単価で丁寧に仕事をするようになった時は、
「選ばれなくてもいい」という覚悟があった。

 

目の前の仕事を
ちゃんとやる。
価値を出す。


それだけに集中していた。

この姿勢が、
信頼を生んでいきました。


引き寄せの正体は「願うこと」じゃなかった

ここで、
今回の記事の一番大事なところに入ります。

恋愛も
お金も
仕事も

うまくいった時に共通していたのは、
「強く願っていた」ことではありません。

 

姿勢です。

 

・今の自分を否定していない
・結果を急いでいない
・相手や現実を操作しようとしていない
・今できることを丁寧にやっている

 

この状態。

 

引き寄せって、
何かを“引っ張ってくる力”じゃなくて、
流れが通る状態を作ることなんだと
今は思っています。


無心じゃないと渡れない扉の話

前に話した
「無心じゃないと渡れない扉(橋)」の話。

あれ、
本当に象徴的です。

考えすぎると渡れない。
疑うと進めない。
力を入れるほど怖くなる。

 

でも、
一歩踏み出した時、
道は最初からそこにあった。

 

恋愛もお金も、
まったく同じ。

「どうやったらうまくいくか」
「失敗しない方法は何か」


そう考え続けているうちは、
扉は見えない。

 

でも、
今をちゃんと生きて、
整えて、
力を抜いた瞬間、
道が“向こうから”現れる。


準備はする。でも執着しない

ここ、
すごく大事なので、
もう一度はっきり書きます。

 

引き寄せ=何もしない
ではありません。

 

恋愛なら、
清潔感のある服を着る。
髪を整える。
自分を雑に扱わない。

 

仕事なら、
技術を磨く。
丁寧に仕事をする。
目の前の一件を大切にする。

 

準備はする。

でも、
結果にしがみつかない。

「これだけやったんだから、来るはず」
「まだ来ないのはおかしい」

この執着を持たない。

 

このバランスが、
一番うまくいく。


「引き寄せたい人」にこそ伝えたいこと

もし今、

・恋愛がうまくいかない
・お金や仕事で空回りしている
・引き寄せを頑張っているのに苦しい

そんな人がいたら、
一度だけ立ち止まってほしい。

 

今、
自分を否定した状態で
何かを求めていないか。

 

足りない前提で、
未来を追いかけていないか。

 

もしそうなら、
やることは一つ。

「今の自分を、いったんOKにする」

これだけでいい。


引き寄せは、人生がうまく回り始めた“結果”

今の僕から見て、
引き寄せってこういうものです。

 

・うまく生きようとしなくなった
・今をちゃんと生きるようになった
・無理をやめた
・自分を雑に扱わなくなった

 

その結果として
恋愛やお金がついてきた。

 

引き寄せを目的にしなくなった時、
引き寄せが起きた。

 

これが、
一番皮肉で、
一番リアルな真実です。


おわりに|遠ざかっていたのは、現実じゃなかった

最後に、
一番大切なことを書きます。

 

恋愛も
お金も
仕事も

遠ざかっていたわけじゃありません。

 

遠ざけていたのは、
「今の自分を信じる感覚」でした。

 

それを取り戻した時、
現実は自然に動き出した。

 

だから、
焦らなくていい。

追いかけなくていい。

 

準備をして、
今を丁寧に生きていれば、
必要なものは、
ちゃんと向こうからやってくる。


まとめの一言

引き寄せは、
頑張る技術じゃない。

整えた人に、
結果が後からついてくる現象。

恋愛も、お金も、
全部同じでした。

 

イライラしてるときの対処法(自分用)

① はじめに|今日は機嫌が悪い

今日は、はっきり言って機嫌が悪い。
理由はひとつじゃないし、これだと断言できるものもない。
ただ、朝からずっと心がささくれている感じがする。

 

ちょっとした一言に引っかかったり、
普段なら流せることが、なぜか流せなかったり。
自分でも「今の反応、強すぎたな」と思う瞬間が何度もあった。

 

こういう日は、
「またイライラしてるな」
「器が小さいな」
「こんなんじゃダメだな」
と、さらに自分にダメ出しをしがちになる。

 

でも今日は、
まずその流れを止めるところから始めたい。

 

イライラしている事実を、
良いとか悪いとか判断せず、
ただ「そういう日なんだ」と認める。

 

元気な自分が本当で、
イライラしてる自分は偽物、
みたいな扱いをしない。

どっちも自分。


今日はたまたま、
余裕が少ない側が表に出ているだけ。

まずは、そこから。


② イライラしてるときにやりがちな失敗

イライラしているときの自分には、
だいたい決まったクセがある。

 

まず、頭で何とかしようとする

・なぜイライラしたのか
・誰が悪いのか
・どう言えばよかったのか
・今後どうすべきか

 

こういうことを、
脳内でぐるぐる考え始める。

 

そして次に、
正しさを証明しようとする

 

「自分は間違ってない」
「言われる筋合いはない」
「普通はこうだろう」

 

正論を集めて、
心の中で裁判を始める。

 

でも経験上、
この時間はほぼ確実に逆効果だ。

 

考えれば考えるほど、
怒りは整理されるどころか、
むしろ細かく分解されて増えていく。

 

さらに悪いときは、
関係ないことまで引っ張り出す

 

・前にもこんなことがあった
・あのときもそうだった
・結局いつもこうなる

 

過去と未来を一気に連れてきて、
今のイライラを何倍にも膨らませる。

 

こうなると、
もうその日は基本的に回復しない。

 

だから最近は、
ここに気づいたら
「今日はこのルートに入ってるな」
と、少し距離を取るようにしている。

 

止められなくてもいい。
ただ、自動操縦だと気づくだけでいい。


③ イライラは「性格」じゃなく「疲労」

イライラすると、
つい性格の問題だと思ってしまう。

 

・自分は短気だ
・余裕がない人間だ
・人間ができていない

 

でも、冷静に振り返ると、
本当にそうだろうかと思う。

 

イライラが強く出る日は、
だいたい共通点がある。

・寝不足
・考えごとが多い
・プレッシャーが続いている
・一人の時間が足りていない
・ずっと気を張っている

 

つまり、
心より先に体が疲れている

体が限界に近づくと、
感情のブレーキが効かなくなる。

 

これは根性論じゃなくて、
わりと単純な仕組みだと思う。

 

それなのに、
イライラした瞬間だけ切り取って
「自分はダメだ」と結論づけるのは、
かなり酷なことをしている気がする。

 

むしろ逆で、
ここまで我慢してきたから
イライラという形で
サインが出ただけかもしれない。

 

そう考えると、
イライラは敵じゃない。

「ちょっと無理してるよ」
「一回止まろう」
そう教えてくれている
アラームみたいなもの。

 

アラームが鳴ったときに、
「うるさい!」と壊すより、
原因を確認したほうがいい。

 

まずは
「疲れてるだけかもしれない」
この可能性を
ちゃんと残しておく。


④ 自分用の対処法はこれだけ

いろいろ試した結果、
イライラしてるときの対処法は
実はとてもシンプルになった。

 

考えない。

 

これに尽きる。

・答えを出さない
・結論を急がない
・話し合いをしない
・反省会を始めない

 

イライラしている状態で出した結論は、
あとから見ると
だいたい雑で、攻撃的で、
自分をさらに疲れさせる。

 

だから、
「今日は判断しない日」
と決める。

 

そして、
とりあえずお風呂に入る。

 

シャワーじゃなく、
できれば湯船。

 

スマホは見ない。
何も考えない。
ただ温まる。

 

不思議だけど、
体がゆるむと
心も勝手に緩んでくる。

イライラを消そうとしなくていい。
追い出さなくていい。

 

湯船の中で
「今日はここまででいいか」
と思えたら、それで十分。

 

⑤ その日は「何もしない」を選んでいい

イライラしているとき、
何かしなきゃいけない気がしてくる。

 

解決しなきゃ。
話し合わなきゃ。
分かり合わなきゃ。
前向きにならなきゃ。

 

でも経験上、
この「〜しなきゃ」は
ほぼ全部、余計だ。

 

イライラしている状態は、
すでにエネルギーが枯れかけている状態。
ガソリンが少ないのに、
遠出しようとしているようなものだ。

 

そんなときに
無理に動くと、
だいたいロクなことにならない。

 

言わなくていい一言を言ってしまったり、
後悔する態度を取ってしまったり、
あとで何倍も疲れる。

 

だから最近は、
その日は「何もしない」と決める。

 

・話し合いを持ち越す
・決断を翌日に回す
・返信しない
・考えない

 

これは逃げじゃない。
メンテナンスだ。

 

スマホの充電が10%のときに
アプリを全部閉じるのと同じ。

 

「今日は稼働停止」


それだけでいい。

 

イライラした日に
無理に良い人にならなくていい。
無理に理解者にならなくていい。

 

生きてるだけで
ちゃんと仕事はしてる。


⑥ 少し落ち着いたあとに見えてくること

お風呂に入って、
時間が少し経って、
感情の波が引いてくると、
見え方が変わる瞬間がある。

 

怒りの中心にあった
「相手」が、
少し遠くなる。

 

代わりに見えてくるのは、
自分の状態。

 

・余裕がなかった
・ずっと気を張っていた
・誰にも弱音を吐いていなかった
・期待に応えようとしすぎていた

 

そういうものが、
静かに浮かび上がってくる。

 

このときに大事なのは、
反省会を始めないこと。

 

「だから自分が悪かった」
「もっと大人にならなきゃ」
ここに行かなくていい。

 

ただ
「疲れてたな」
「無理してたな」
それだけでいい。

 

怒りは、
本当の感情の“上澄み”みたいなもの。

 

その下には、
不安や、孤独や、
分かってほしかった気持ちが
沈んでいることが多い。

 

それに気づけたら、
その日は合格。

解決してなくてもいい。
前に進んでなくてもいい。

 

ちゃんと
自分の内側を見た、
それだけで意味がある。


⑦ おわりに|自分へのメモ

最後に、
これは完全に自分へのメモ。

 

イライラした日は、
戦わない。

正しさを証明しない。
誰かを論破しない。
自分を裁かない。

 

まず体を温める。
まず呼吸を戻す。
判断は翌日。

 

今日の自分は、
弱いわけでも
未熟なわけでもない。

 

ただ、
よくやってきただけ。

 

余裕がなくなるほど、
ちゃんと向き合ってきただけ。

イライラは失敗じゃない。
サボりの証拠でもない。

頑張って生きてる証拠

 

今日はこれで十分。
今日はここまででいい。

また整ったら、
そのとき考えればいい。