』からシングルカットされた楽曲『XXXO』をご紹介です。
『BORN FREE』(ボーン·フリー)だけを聴くとアルバム自体もさぞかし攻撃的な作風になっているかと思いきや、XXXOは恋人に対する不満を連ねた歌詞とキャッチーなメロディが印象的なシンセ·ポップです。
この手の楽曲は割とありふれていると思うのですが、キャッチーとは言い難い先鋭的な音楽性とラップ主体の楽曲が多くを占めていたM·I·Aの場合だとかなり新鮮に響きます。ただ、この頃のM·I·Aはキャリアの中でも最も売れていた時期なので、この"大衆受け"の良さそうな曲を聴いて「あぁ、M·I·Aもセレブの仲間入りを果たしたんだね..」と寂しさを感じたファンもいたのではないでしょうか...。
少なくともデビュー当時の様なヒリヒリとしたパンク精神はXXXOからは感じられません...。僕はこの曲好きですし、エキゾチックなMVなんかはM·I·Aらしさが出ているとは思いますけどね...。
前述の通り、M·I·Aはこの頃が絶頂期でしたので、アルバム『MAYA』のリリースと共に更にメインストリームでの快進撃が続くかと思いきや、運の悪い事に同時期に"LADY GAGA"(レディー·ガガ)が登場してしまいます。
まぁ、実際にガガの存在が影響したかどうかは定かではありませんが、ガガの登場と入れ替わる様にM·I·Aの影が薄くなった様な気はしますね...。
あとは2012年のスーパーボウルのハーフタイムショーでの【中指立て事件】も彼女のイメージダウンには繋がっているかもね...。共演した"MADONNA"(マドンナ)も「子どもじみている..」とM·I·Aを批判していましたし、残念ですけどあの行為は【パンク精神】と言うよりは【ただの空気読めない人】でしたね。
しかし、2020年にはウイリアム王子から『音楽への貢献』を称えられて【大英帝国勲章】を授与する等、近年もまだまだミュージシャンとしての貫禄は失っていないようです。個人的には好きなアーティストですのでこれからも頑張って欲しいですね。
ところでM·I·Aは民族的には【タミル系スリランカ人】なのですけど、スリランカと言えば昨今は経済危機に陥って首相が国の【破産宣告】までしてしまう事態になっているそうですね。M·I·Aの出自や音楽での表現を知ればこの国が裕福でない事くらいは何となく想像が付くのですが、まさかここまでピンチだったとは...。
それでは最後にもう1曲、彼女の2005年リリースのデビュー·アルバム『ARULAR』(アルラー)からシングル曲『GALANG』(ガラン)をお聴き下さい。一見ポップだけどよく見ると物騒なMVが印象的。こういうジャンルの音楽にはあまり触れて来なかったせいもあるのか、初聴きの時はなかなか衝撃を受けました。

