昨日は3・11でしたね。
あれからもう12年が経ち、いつの間にか干支も1周したのですね・・・
12年というのは何となく一区切りという気持ちがあるのかどうか・・当事者ではない私には想像するのが難しいのですが、それでも去年公開になった新海監督の「すずめの戸締り」で東日本大震災がリアルに描写されたりして、やっぱり時の流れが心の痛みを和らげてくれてるのかなと思ったりします。
「すずめの戸締り」ご覧になりましたか?
私は映画館で鑑賞しました。
「行ってらっしゃい」と毎日何気なく繰り返される挨拶が、ある日突然断たれてしまう。戻ってくるのが当たり前と思う日々が、実は当たり前ではないと気付く。
だからこそ、いつも笑顔で優しくいようと思いますし、たった一度の人生大切にしようと改めて思った映画であり、また昨日という一日でした。
昨日の地震が発生した時刻、私は香川県の金毘羅宮にいました。
金毘羅宮の頂上「奥社」まで1368段の階段を上って降りる途中にいました。
震災がきっかけとなり、癒しや幸せを与えられる人になりたいと今の仕事を始めて続けているわけですが、タイへマッサージ留学やスリランカ研修へ出発したり、人生の節目をこの意識的にこの日に当てています。
今年は苦行ともいえる金毘羅宮へのお参りへ。
普段、施術をしているおかげで、私は腹筋などのコアな筋肉と基礎体力はあると思うのですが、全く歩かないので果たして石段を登り切れるか、不安でした。
なので、マンションの一番上まで階段で登る・・という自主練をしていたんです。
いつも7階くらいでへばってしまい止めたくなりますが、手すりを使って這うようにしながら登っていましたよ。
おかげで何とか一番上まで登り事ができました!
785段上がったところにある御本堂です。
8割程度の方はここまで登ってお参りして帰りますが、あとの2割の方は頂上を目指しさらに上へ上っていきます。
頂上までの道は最後の急な石段が一番つらかった・・・
杖をつきながら、息を切らして必死に上る高齢のかたも多かったです。
いつも行く神社では自分のことやサロンのことなどをお願いしていますが、今日ばかりは「世界平和」を。
世界中で地震などの災害が起きていて、戦争も終結せず、経済的にも混とんとした世の中で、これからどうなってしまうのかと、そんな不安ももちろんあります。
が、そんな時こそ「今ここ」を意識して、「今を大切に生きる・楽しんで生きる」ことが重要なのかなと思いながら、石段を登りました。
石段一段一段は登っていくと足は重く疲労感でいっぱいになりますが、「この一段一段を大切に踏みしめながら楽しむ」とそんな風に「今ここ」を意識するようにしたら、案外辛くなかったんです。
これが「ずっと先を見て、まだあと何百段もある」とそんなことばかり考えていたら、辛さでギブアップしたくなったかもしれません。
人生も同じで、まだかなり先の事ばかり考えて不安になったりするよりも、今この時間を大事にして後悔のないように過ごす・・今日と言う一日に感謝して幸せを感じる。
そんなことが大事だと大震災の日に金毘羅宮に上りながら、改めて思った次第です。
「えがおでしあわせ、こんぴらさん」
金毘羅宮のキャッチコピー。
道中辛くても、道沿いには桜や椿などの花が美しく咲いて応援してくれました。