9月に台湾へ出かけてきたわけですが、今まで全くというほど台湾には興味がなく
一生行かないかもしれないな~と思っていました。
それが、急に台湾に行ってみたい・・と思うようになったのは、やっぱり東日本大震災がきっかけです。
台湾は寄付の金額が、アメリカを抜いて世界一となり、震災時には「自分達がそのつらさをシェア
できるよう、1か月生活するには辛いくらいの金額を残して後は全額寄付しよう・・」というキャンペーンを
はり、皆が寄付してくれたそうです。
(注 現在はアメリカのほうが寄付金は上ですが、台湾とほぼ変わらない金額です)
アメリカのGDPに比べて台湾はずっと少ないのに、それを考慮すると、ものすごい金額を寄付
してくれたことになるわけで、感謝してもしきれませんが、さらに驚いたことに台湾のその年で
一番うれしかったことのニュースで
「日本への寄付金が世界一になったこと」が一位になったらしく、一体なぜそんなに日本の事を
好きでいてくれるのか??
とても不思議で、なぜそんなに親日的なのかをこの目で見てみたい・・・ということがたった一つの理由です。
なので、まずは台湾へ行く前にその理由を確認するためにも、一冊の本を読んでみました。
乃南アサさんの「美麗島紀行」です。
これを読んでやっと、その理由が分かりました。
日本の植民地として統治を受けていた約50年間・・・
インフラから都市計画、建築物や教育にいたるまで、現在の台湾の基礎は日本人によって築かれた
と言ってもよいくらいの影響力を与えたそうです。
それを覚えていて、または受け継がれていて台湾の方は今でも日本に感謝をしていると。
そして戦争で日本が負けた後、日本が去った後の長くつらい強制政治を体験し、日本への
感謝がさらに募っていたと、この本は教えてくれました。
そんな歴史があったことは全くもって知らなったし、興味もなかったことを恥ずかしく思い、申し訳ない気持ち
にもなるのですが、それにしても学校では一切そういうことを教えてくれなかった(っと思う・・)
から、もっと大切なことを私たちに教えてくれるべきなんじゃないか?とも思った今回の旅でした。
台湾では、かつての日本が統治していたころの建物が数多く残っています。
その中でも油化街というエリアは町全体がそのままその頃の建物が残る場所。
そして、最近はおしゃれなカフェやお土産物屋さんなどが入り、リノベーションビルとして
生まれ変わり、観光名所となっています。
とっても素敵な建物があちこちの残っています。窓の格子がうっとりきれい・・・。
そして歩いていると、とても小樽の町に似ていると感じました。
石造りの重厚な建物。そして、窓がそれぞれ個性があって、本当に素敵なんです。
そういえば、私は昔から古い建物や街並みが好きで、
どうせなら税金を札幌市ではなく、小樽市に払いたいと、今サロンのある場所のマンションを
購入した時に、実家に住んでいたので移す必要はなかったのですが、わざわざ住民票を小樽市に
移したことを思い出しました。
街角では、包丁?のようなもので背中を叩きながらマッサージをしている人たちがいました。
じ~っと見てると日本語で「やってみませんか~?」と話しかけられ、笑いながら首を振りましたが、
時間があったらやってみたかったです。
ホテルでもカフェでも、どこに行っても日本語が通じ、英語は一言も話さなかった今回の旅。
とても台湾が好きになりました!
今回は台北だけでしたが、次は台南にも行ってみたいし、日月譚や温泉なども・・・
しばらく台湾熱が収まらなさそうです。




