8月初めにタウシュベツ橋梁へ行ってきました。

実は今回3回目・・
ノスタルジーを感じるような古い建物などが好きというのもあるのですが、
タウシュベツの辺りの森の雰囲気や、ウオーキングコース・・そして
宿泊地である糠平温泉郷の静かでちょっとした寂れ具合(笑)などが好きなんです。





初めてJRのポスターで、このタウシュベツの橋を見た時、衝撃をうけました。
もう10年も前のことです。


そしていつか、この古代遺跡のような不思議な光景を見に行ってみたい・・と
思うようになりましたが、この橋は雪解け水によりダム湖の中に沈んでしまうので
ゴールデンウイーク頃までしか全景は見えないということで、なかなか全景を見る
チャンスがありませんでした。


以前、夏に2度ほど出かけた時も、やっぱり半分以上ダム湖の中に沈んでいました。


↓ 2013年に行った時。湖面に映りメガネ橋になってます。





それはそれで面白い風景ですが、やっぱり目に焼き付いている古代ローマ遺跡のような橋が
見たいと思っていたら、
今年は雪が少なく、例年に比べてかなり雪解け水が少なかったので
タウシュベツ橋も全く水に浸かっていない・・とのニュースが・・・・


さらに、橋の劣化が激しく、一か所はおそらく今年の冬の雪が溶けたら崩れてしまう。
パーフェクトな橋の形が見えるのが、今年最後だろうと書かれていました。



それは行くしかないでしょう!!と急きょタウシュベツ行きを決めてしまいました。




たもとにはドローンが落ちていました。
墜落した時には雪に埋もれてどこにあるか分からなかったそうで、春になって雪が溶けて
出て来たそうです。





橋の近くまではツアーに参加しなければ行けないので
早朝5時30分出発のツアーに申し込みました。

既に写真家の方が2名いらっしゃってました。
タウシュベツの姿に魅せられて、四季折々の写真を撮り続けているそうです。




遠景からも、近くからでも、圧倒的な存在感・・

この橋がダムに沈むようになって、水とそして冬になれば氷と雪に閉ざされ、
春になれば段々とその雪の重みが下へ下へと引っ張られるという過酷な環境下
で、これほどまでに廃墟のような、遺跡のような橋になったといいます。

まだ作られて70年ちょっとなのに、何千年の時を経たかのような不思議な橋・・・
崩れてしまうのは惜しいのですが、
保存には億単位のお金がかかるし、そのまま自然に任せて崩れるのを見守っていく
ようです。



寂しい気持ちもありますが、それもまた北海道の鉄道の歴史の新たな一ページに
刻まれるのかもしれません。




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