ショーウインドウを見るとすっかり春の装い
眺めるだけでもウキウキしますね。
先週末、アルファリゾート・トマムへ行って来ました。
目的は、メディアでもよく取り上げられるイタリアンのお店
アル・ケッチァーノ が期間限定でトマムでお店を開いているから。
今庄内のお店は改装中で、その間スタッフは皆トマムに出稼ぎ?に
来ているみたい。
ここのシェフ奥田さんの料理を食べに、東京から庄内へ
特にイタリアンのシェフ達がわざわざ食べにやってくると言う話はテレビで
何度か取り上げられていますね。
そんな「奇跡の一皿」が北海道で食べられると聞いて
これは行かないわけには行かないっ!と久しぶりにトマムへ。
アルファーリゾートトマムは、バブルの遺産のような一大リゾートですが、
今は星野リゾートになり、営業しているのはガレリアスイート・タワー・
ヴィラスポルトの3つのホテルになっています。
期間限定レストランはガレリアスイートの31階。
ガレリア1階のホールにはこんな看板もあり、レストランに行く前から
テンションアップです
そしてレストランは普段結婚式の披露宴に使われている場所を利用しての営業。
2ヶ月の営業だったんですが、その間数回披露宴があり
その時はレストラン休業して、つかの間のお休みを利用して
スタッフは遊びに出かけていたそうです。
で、A4サイズの何の変哲もないメニュー紙を見てびっくり
デザートに行くまでに、何と!!12品
一体どれが前菜で、どれがメインなのか全く分からない・・・・
でも、1皿に3品くらいずつ運ばれてくるんだろうな~と思っていたら、
一皿一皿順番に、12品しっかり運ばれてきました
(驚くことに庄内のお店ではさらに3品くらい多いそう・・・ひぇ~)
メニューにも驚いたんですが、お皿の一皿・一皿がイベント性がとても高くって
ドラマチックな演出があるんです。
例えばこれ。ジャガイモとパンチェッタ。
半分くらい食べ終えたらスタッフがいつの間にかやってきて
奥田さん秘伝の「シークレットソルト」を吹きかけてくれます。
これで味が変わるのを楽しんでみて下さい・・・と。
生カキがダメな方には、別のお料理が用意されてました。
お魚のマリネで、こちらも色が鮮やかでとっても美味しそう。
こちらはマスの卵と鶏卵をクリームでいただくもので、
一緒に入っているカリカリに焼いた米粉とマスの卵が口の中でパチパチとはじけます。
一番楽しかったのがこちら。
ジビエ料理でエゾ鹿の炙っただけのお肉と、春菊・グリッシーニを揚げたもので、
これらを口に入れて噛むと、だんだんとカツレツの味がしてくると言われて
食べてみると、何となくそう言われるとそんな気もしてくるのです!
メイン料理は牛タンの煮込み。ごぼうのピューレを下に引いて、ごぼうの揚げたものを
上に乗せたもの。
メインに到達するまで、11品。
料理を食べ終えたら、すかさず次のお皿が来て、ほとんど待つことはありません。
このスムーズさを褒めたらスタッフの方が言っていたのは、
奥田さんの料理は1つのコースを曲に見立てているとのこと。
メイン(さび)に持ってくるまで、強弱があり、濃い味のあとにはあいまいな味のものを
セットする。
その流れを崩さないために、ホールスタッフも細心の注意を払って料理を運ぶそうです。
いやぁ~さすが一流のお店のプロ意識。
すごいです。
デザートはワゴンサービスで、好きなものを好きなだけ・・・
誰っ??
だからって「全部下さい」なんていうヒトッ!!
最初から最後まで約3時間。
一つの協奏曲を聴いたような満足感。
さまざまな楽章にドラマがあり、ストーリー性がある・・・
そして肝心の味なんですが、素材の味を最大限に生かしたとっても薄味で
超私好み
私は胃下垂で、脂っこいものは食べられないので
イタリアンのお店に行くと、コースで最後まで食べられたことはないし
翌日まで胃がもたれて気持ちが悪くなるのですが、
このお料理はあっさりしていて、すべてのお皿を平らげました。
スタッフの方も、奥田さんは
野菜に水分があるのに、わざわざソースを使うのはおかしいと考えて
だし汁などを使って、野菜のうまみを最大限に使うのだと言っていました。
なるほど・・・・
そりゃ東京からわざわざ通うよね。
もしかして夏も小さなお店としてトマムにやってくるかもしれないと言っていたし、
まだ未定だけれども、来年の冬もオープンするかもしれないそう。
来年もお料理食べられるんだったら、絶対に行きたいわ~