超潤滑油についての考察 | 趣味に生きる

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はい、僕です。

 

すごく久しぶりの投稿です。

 

今回は今話題の超潤滑油についての考察を行います

 

最近巷で賑わっているベルハンマーを手にしたことがきっかけで考察をはじめました。

 

ベルハンマーはスズキ工業さんから発売されています。

 

鈴木工業さんはもともと食品会社の製造機器設置が主な仕事ですが、

その中で食品を扱う機械は衛生免状過酷な消毒洗浄を受けます。

 

このような洗浄でも長期間持続して、尚且摩擦を極限まで低減して行くために開発された商品です。

 

塗布すると金属面にコーティングを施すので落とすためには加工面を研磨する必要すら出てくるほどの保持力です。

 

また他社の油製品と馴染みやすく、そのまま添加して使うこともできるらしいです。

 

そんな完全無欠かと思われるベルハンマーですが、実際使ってみるとどうでしょうか?(今回はバイクに使用)

 

使ってみると・・・

 

確実な変化を得られます!

 

シールチェーンにも使えるということで使用してみると、かなりの潤滑性!

 

普通チェーンはスブロケットの上で左右にスライドさせるには結構な力が必要ですが、スルスルと動きました!

 

またエンジンを掛けていない時の取り回しですら軽くなります!

 

またフロントフォークに使用すると、オイルシールやダストシール等の摩擦が軽減されるためか、

 

内部のスプリングやカス圧の力が直に伝わって来るような感覚でスムースな上下運動を獲得しました!

 

結果としてこれはとても良い商品であると言えるでしょう!

 

 

と、そこで購入を決めるには少し早いのです・・・

 

 

ここでベルハンマーの最大の欠点というべき点を挙げると・・・

 

 

塩素が使用されているということ

塩素は銅板を腐食させる効果があります。強いて言えば鉄を溶かす効果があるということです。

長期間に渡っての使用ではおそらくメッキ面等を腐食させる可能性を秘めているということになります。

 

また塩素はダイオキシンを発生させるので環境保全を考える大手企業では使用をしていません。

 

スズキ工業はベルハンマー制作において委託で行っているので、このようなことが起こり得ると言えるでしょう。

 

ではここで気になるのが・・

 

大手企業では使用していない

 

というところになります。

 

使用していないということから汲み取ることができる事象として

 

塩素を使っていない製品があるということと、同等の製品があるということ!

 

 

じゃあ同等の製品とはなにか。

 

僕なりに調べてみました。

 

それが以下の商品です

 

ナスカルブ

 

レッドゾーン

 

AZ CKM-001

 

いずれも塩素フリーです。潤滑能力は通常使用ではおそらくベルハンマーと同等でしょう。

 

保持力は他油製品との融和性もほぼ変わらないようなインプレションでした。

 

ちなみにナスカルブはもともとベルハンマーの開発製造を委託されていた業者で去年8月までベルハンマーを製造していました。

 

その上で欠点で去る塩素を排除し、さらなる性能向上を行ったという言質もいただきました。

 

 

またAZ CKM-001においてはとてつもないインプレッションを行っており、摩擦負荷試験はFALEX試験という試験を採用し、

 

その中で20020Nという驚異的な圧力まで耐えました。また水置換で水分の下に潜り込み皮膜を形成します。

 

レッドゾーンも工具や治具の寿命を150%~200%伸ばすという記載があったりします。

 

いずれもベルハンマーに取って代わる性能は持ち合わせているということになります。

 

AZは塩素、バリウムフリー

 

レッドゾーンは塩素、ハロゲンフリー またモリブデン、PTFE、重金属フリーとなっています。

 

(ハロゲン、バリウムに関しては、当方科学に疎いので調べてください)

 

そしてAZとレッドゾーンにしかない謳い文句が、ゴムを膨潤しないということです。

 

これはシールチェーンやフロントフォークのシールなどにダメージを与えないということになります。

 

使用用途に於いては他社もシールには使用できると謳っていますが、

 

ベルハンマーに至っては「自己責任で」という記載がメーカー側からされている模様です。

 

こだわりになりますが会社創設が

 

ベルハンマー(スズキ工業) 1976年

 

ナスカルブ(化研産業株式会社) 1967年

 

AZ (株式会社エーゼット) 1955年

 

レッドゾーン(研削砥石販売 前衛 ダイヤ・CBNホイール販売) 2009年

 

技術情報の蓄積を考えると AZがダントツということになりますね・・・

 

 

後はコストパフォーマンスですが、(価格はおおよその目安)

 

 

ベルハンマー420ml ¥\2811 (アマゾン)

ナスカルブ420ml  ¥2808 (楽天)

ナスカルブ塩素フリー420ml ¥3132(yahoo!ショッピング)

AZ CKM-001 420ml ¥1269 (アマゾン)

レッドゾーン 420ml ¥4860 (アマゾン)

 

 

AZがダントツでコスパが良いです。

 

おそらくですが、AZはインプレでF1イギリスグランプリが開催されるシルバーストーンサーキットに於いて使用されているようで

大手の納入先があることや、他の製品に於いても生活に馴染んて使用されるものが多いということもあるでしょう。

(当方も防水材やパーツクリーナー等はAZで有ったことが判明)

 

謳い文句的にはレッドゾーンやナスカルブもかなりの高性能なので気になるのですが消耗品で少しでも安くということになると

AZに手が伸びてしまいますね。

 

またアマゾンの評価ではAZの高評価に驚きました。

 

ベルハンマーも件数の多さと殆どが高評価であることは称賛しますが、低評価のコメントに塩素のことが記載されていました。

 

見る人は見ているのだと実感。

 

ナスカルブとレッドゾーンは評価がないところを見ると知名度の低さが伺えてしまいますが、隠れた名品という所有欲をそそりますね。

 

 

 

これを見て選ぶ際の参考にしていただけると幸いですが、

 

どれが良くて悪いということも無いことは事実。どの企業さんも一生懸命作っている製品です。

 

応援したい気持ちなどでも変わってきますし、何より

 

 

自分が一番いいと思った油が一番の性能の出る油です!

 

 

 

ご清聴有難う御座いました!