この順番で書いてみようと思います。

【】=検査項目 ()=読み方・意味 《》=標準範囲
説明
数値は、9月→10月で書きます。

【TP】(総蛋白)《6.7~8.3 g/dL》
【ALB】(アルブミン)《3.8~5.3 g/dL》

総蛋白の最も多い成分はアルブミンです。総蛋白(アルブミンが多くを占める)は、栄養状態をあらわし、また肝障害の程度を判定する指標にもなります。

【TP】6.0L→5.8L
【ALB】3.7L→3.5L
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【AST】(GOT)(アスパラギン酸アミノトランスフォラーゼ)《8~38 U/L》
【ALT】(GTP) (アラニンアミノトランスフォラーゼ)《4~44 U/L》

肝臓などの機能をチェックする代表的な検査です。肝臓が障害を受けると細胞から血液中にもれでて高値を示します。

【AST】48H→51H
【ALT】61H→69H
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【LD】(LDT)(乳酸脱水素酵素)《106~211 U/L》

からだのあらゆる組織中、とくに心筋、肝臓、骨格筋に多く含まれていて、それらの組織が障害されると血液中にもれでて値が上昇します。

【LD】138→144

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【ALP】(アルカリホスファターゼ)《104~338 U/L》

肝臓、骨などに多く存在する酵素で、肝臓をへて胆汁中に排泄されます。肝機能や黄疸の鑑別、骨の新生状態などがわかります。

【ALP】730H→780H
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【γ-GT】(ガンマーGTP)(ガンマグルタミルトランスペプチターゼ)

《男:12~63 U/L 》 《女:8~38 U/L》

AST、ALTと同様、肝臓に存在する酵素です。特に過度の飲酒では高値を示すため、アルコール性の肝障害を見つける指標になります。また胆汁の流れが悪くなる閉塞性黄疸でも血液中の値が上昇します。

【γ-GT】215H→214H
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【CHE】(コリンエステラーゼ)《168~470 U/L 》

肝細胞の蛋白を合成する能力の指標です。肝硬変などで肝臓の機能が低下すると減少します。また脂質代謝とも関係し肝脂肪で高値となります。

【CHE】247→264
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【Na】(ナトリウム)《135~147mEq/L 》
【Cl】(クロール)《98~108mEq/L 》
【K】(カリウム)《3.6~5.0mEq/L 》
【Ca】(カルシウム)《8.6~10.1mEq/L 》

ヒトの体重の60%は水分(液体)です。いずれも体液に溶けているイオンとなる電解質と呼ばれる物質です。体液のイオンは、生命維持のため重要な働きをしており、腎臓、内分泌の病気などで異常になります。

【Na】143→138
【Cl】108→104
【K】4.3→4.5
【Ca】9.8→10.0
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【UN】(BUN)(尿素窒素)《8.0~20.0 mg/dL 》

体内での蛋白代謝の終末産物で、大部分は尿中に排泄されます。腎機能が低下すると排泄できなくなり血液中の値が上昇します。

【UN】18.9→20.4H
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【CRE】(クレアチニン)

《男0.61~1.04mg/dL 》 《女0.47~0.79 mg/dL 》

尿素窒素と同じく老廃物の一種です。腎機能が低下すると排泄能力が低下し、血液中に停滞し値が上昇します。

【CRE】0.86H→0.96H
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【CHO】(総コレステロール)

《120~219mg/dL》

総コレステロールは、細胞の膜の成分として重要です。しかし、総コレステロールが高すぎると動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。

【CHO】175→195

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【TG】(中性脂肪)《30~149mg/dL》

糖質・アルコールの取りすぎ・運動不足で生じた余分なエネルギーは、ほとんどが中性脂肪のかたちで体内に蓄えられるため、肥満や肝脂肪の原因になります。
食後に高くなります。

【TG】252H→273H

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【HDLーC】(HDLコレステロール)《40~70mg/dL》

コレステロールのうち、いわゆる「善玉コレステロール」を指します。末端に貯蓄したコレステロールを回収して肝臓へ戻し、動脈硬化を防いでいます。

【HDLーC】49.7→55.5
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【LDLーC】(LDLコレステロール)《65~139mg/dL》

コレステロールのうち、いわゆる「悪玉コレステロール」を指し、高い場合は動脈硬化の原因になります。

【LDLーC】77→85
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【AMY】(アミラーゼ)《40~126U/L》

消化酵素の一つで、主に膵臓と唾液腺から分泌されます。膵臓に障害があるともれ出して上昇します。

【AMY】36L→25L
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【IgG】《870~1700mg/dL》

【IgG】755→808
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【TーBIL】(総ビリルビン)《0.3~1.2mg/dL》

赤血球のヘモグロビンが分解してできる黄色い色素です。肝臓でつくられ胆汁に多く含まれます。肝臓や胆管に障害が起こるとビリルビンが胆汁中に流れず、血液中に出てしまい、黄疸が生じます。

【総BIL】0.3→0.3

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【血糖(空腹時)】《70~109mg/dL》

早朝空腹時には血糖レベルが最も低くなります。空腹時血糖126mg/dL以上では糖尿病が疑われます。


【血糖(随時)】

血糖は食事の影響を受けるので、本来早朝空腹時に測定すべきですが、空腹時以外に測定した時は随時血糖としています。随時血糖が200mg/dLでも糖尿病が疑われます。食事のほかにも副腎皮質ホルモンやアドレナリン、強いストレスによっても血糖値は上昇します。


【HbA1c】(ヘモグロビンA1c)《4.3~5.8 %》

ヘモグロビンにグルコースが結合したもので、一般的に血糖コントロールが不良なほど高値になります。

【HbA1c(NGSP)】《4.6~6.2 %》


【HbA1c(NGSP)】5.4→5.5
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【WBC】(白血球数)《4.0~9.0×1000μL》

細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入してくると、増加して撃退する働きをしています。感染症や血液の病気などで異常な値を示すことがあります。

【WBC】7.5→9.8H
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【RBC】(赤血球数)

《男:4.27~5.70×100万/μL》
《女:3.76~5.00×100万/μL》

赤血球の数を調べる検査です。少ないと細胞に酸素を運ぶ能力が落ちるため酸欠状態になり、動悸やめまいが起こることがあります。

【RBC】3.79→3.92
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【Hb】(ヘモグロビン量)

《男:14.0~18.0g/dL》
《女:12.0~16.0g/dL》

赤血球中の血色素(赤さのもと)を測定する検査です。貧血になると顔色が悪くなるのはヘモグロビンが減るからです。

【Hb】13.0→13.3
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【Ht】(ヘマトクリット値)

《男:40.0~52.0 %》
《女:33.5~45.0 %》

赤血球が血液中に含まれている割合を調べる検査です。赤血球数、ヘモグロビン量と組み合わせて貧血の原因を診断します。

【Ht】39.2→40.1
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【PLT】(血小板)《150~350 ×1000μL》

血液を凝固させ出血を止めるという大切な役割を持っています。血小板が少なくなると出血が止まりにくくなります。

【PLT】250→287
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【MCV】(平均赤血球容積)《80.0~100.0fL 》

赤血球一個あたりの平均の大きさを表します。

【MCV】103.4H→102.3H
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【MCH】(平均赤血球血色素量)《28.0~32.0pg》

赤血球一個あたりのヘモグロビン量を表します。

【MCH】34.3H→33.9H
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【MCHC】《31.0~35.0 %》

赤血球のヘモグロビン濃度を表します。

【MCHC】33.2→33.2
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【RDW】《11.9~14.5 %》

赤血球の大きさのバラツキを表します。貧血の種類によっては大きくなることがあります。

【RDW】13.2→13.3
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【PCT】(血小板クリット)《ーーー》

血液中の血小板の割合(容積)表します。

【PCT】0.240→0.270
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白血球分類:白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球などの種類があり、異物貪食、殺菌、免疫応答、アレルギー反応などの役割をになっています。白血球分類を行うことによって、診断に大きな情報を与えることがあります。

【SEG】(好中球、分節核)《45~55 %》

もっとも多く、成熟した好中球です。

【SEG】56.5→46.5
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【BAND】(好中球、○状核)《3~6 %》

分節核に分化する前の好中球です。これが増加していると、好中球の消費が○進していることを表します。

【BAND】0.0→記載なし
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【EOS】(好酸球)《1~5 %》

アレルギー性疾患で増加することがあります。

【EOS】6.0H→2.9(未確定)
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【BASO】(好塩基球)《0~1 %》

ヒスタミン、セロトニン、ヘパリンなどを持っています。
【BASO】1.5H→0.7(未確定)
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【MONO】(単球)《4~7 %》

異物の貪食作用があります。

【MONO】10.0H→9.7H
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【LYM】(リンパ球)《25~45 %》

免疫反応をコントロールします。

【LYM】26.0→40.2(未確定)
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その他

【Fe】(フェリチン)《10.0~73.3 ng/ml》

【フェリチン】1750.8H→1653.0H

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【NTproBNP】《0.000~124.990 pg/ml》

【NTproBNP】246.20H→179.50H
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【タクロリムス】4.2→3.9
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【BLAST】0.0→記載なし
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とまぁ…こんなところでしょうか…(^_^;)

かなり長くなりましたガーンあせるあせる

変換で出て来ない漢字や、説明がまだ調べ中なものもありますが、それは追い追い書き足して編集しますので、今回はこれで…ご容赦下さいませ。

少しでも、どなたかの参考になれば幸いです。

ですが、あくまでも参考ですので、その点は、予め御了承下さい。

追記:これは、通院している某大学附属病院の採血室のマガジンラックに置かれている、持ち帰りOKなリフレットを参考にしたものです。