グループ“ナイン ミュージス”は,ロシア伝統人形であるマトゥリョシカを連想させる。
卵形の人形の中に小さい人形が幾重にも入っているマトゥリョシカのように,多様な魅力を持ったメンバー9人が,ナインミュージスに満ちている。
24日に10ヶ月ぶりのシングル アルバム“ドールス(Dolls)”を発表するナインミュージスは,より一層魅力的になった。 人形を意味する歌の題名からもそうだ。
ナインミュージスと作曲家チーム'スウィートチューン'が『Figaro』『NEWS』 『Ticket』に続き,4番目に協業した曲である『Dolls』は,女性のクールな感性と叙情性が絶妙に合致した。
表面では堂々としているが中は弱い女性を描いた歌詞を,洗練されたブラスに重ねあわせた。
リーダー セラ(26)は,「'フィガロ' 'ニュース' 'チケット'のような曲が電子サウンドのシンセサウンドが強かったとすれば,'ドールス'は,リアル ブラス サウンドを強調して,女らしくて躍動感があるのを試みた」と紹介した。
マトゥリョシカのような魅力はチーム構成で最大化された。
強烈なカリスマのダーク ミュージス(ヒョナ・ウンジ・キョンリ・ソンア)と,清純でラブリーなホワイト ミュージス(セム・セラ・ミナ・ヘミ・ユエリン)に分けて,メンバーの多彩な魅力をさらに見せようと思った。
1990年代後半を風靡したグループ'ジェクスキス'の'ブラック キス'と'ホワイト キス'を思い出させるよな編成だが、メンバーを見てみると納得がいく。
ウンジ(25)は「マニッシュ(ダークミュージス),フェミニン(ホワイトミュージス)でメンバーのイメージを分けた」としながら,「本来チーム イメージが強いイメージだったが,ホワイトミュージスなどのコンセプトで新しい魅力を探そうと努力した」として目を輝かせた。
アルバムの他の曲で,やはりスウィートチューンが作った『見つめあってばかりいて』という曲は,ホワイトミュージスに似合う歌だ。 既存の強烈なナインミュージスとはまた別の魅力を表わす。
歌だけでなく,目つきと考えもどんどん成熟したナインミュージスは,2010年シングル'Let's Have A Party'でデビューして以来すくすく育った。
だが、平均身長172㎝を自慢するメンバー大多数がモデル出身なので,'モデルドル'で通じるなど,派手な
容貌に押さえられて,音楽的な部分は大きく照明を受けることができなかった。
セラは「以前は無条件に,踊りを熱心にし,歌を熱心に歌えば,音楽的にも調べてくれるはずだと考えた」としながら「ところで歌が良ければ音楽的な部分が自然に目につくことになるということだったよ。 歌に力を入れた理由」と説明した。
空白期にギター練習に力を注いだキョンリ(23)は「ギターと作曲を習うなどメンバーが多様な方面で勉強をしながら音楽的な力量を育てようと努力した」として意欲を隠さなかった。
今回のカムバックが何よりうれしいのは、チーム名そのまま再び9人グループになったというところにある。
デビュー年にラナ・チェギョン・ピニが脱退して,新しいメンバー ヒョナ(26)を迎え入れて7人で再編したナインミュージスは,2011年8人目のメンバー キョンリを迎え入れた。
そして今回のシングルを出すにあたり,マネージメント社スター帝国で6年間練習生生活をしたソンア(24)をキャスティングした。
ソン・ソンアは「もともと親しい姉さんや、友人だけに,チーム適応に無理がない」としながらも「あるいはチームに被害を与えないだろうか」と戦々恐々とした
ガールグループ メンバーの間では猜疑と嫉妬が乱舞して,新しいメンバーが適応しにくいという危惧は,
ナインミュージスにはあてはまらない。 このメンバー、あのメンバー全員でソンアの面倒をみるのに忙しい。
特に、セラは「本来,社長がソンアを見て,ナインミュージスのような活発なグループを考え出されたのです。 それで私たちがメンバーになることができました」ときゃっきゃっと笑った。
イ・セム(26)もやはり「ソンアは多方面に上手です。 デビュー前から色々な行事や舞台で一緒に呼吸を合わせたが,本当に上手にしましたよ」と褒め称えた。
ソン・ソンアは「本当に有難くて幸せです。 熱心にしなければならないですね」として二つのこぶしをぎゅっと握った。
それでもメンバーが多いだけ時々は飛びたい心も入りそうだ。
しかしイ・ユエリン(25)は「9人各自メンバーの色が明確なだけに,熱心にするならば自然にそのようになる」としながら余裕を見せた。
真の和睦もする。
キョンリは「私たちは暖炉みたいな暖かいグループだから」と大きく笑った。
イ・セムは「宿舎生活をしないためであるようだ」としながら「メンバーどうし一緒にするのも重要だが,各自,空間と時間が必要な時もある。 私たちはそのような生活が可能で,切実な時さらに切実になるようだ」と耳打ちした。
いつのまにかデビュー4年目だ。 人気グループだが,まだトップグループ隊列に上れなかったという焦燥感が上げられる。
イ・セムは「そんなことに血眼になって焦るより,今のように熱心に幸せにすることが重要だと考えます。 すると良い結果になるだろうと信じます」という模範答案を出す。
イ・ユエリンは「デビュー当時,一度底を打ってみた、失敗を味わったグループなのでそんなに焦らない」としてこっそりと貫禄を誇示する。
1月に新しいアルバムを発表するだけに,メンバー全員,新年の希望で胸がいっぱいにな状態だ。
その一方で新しいメンバーの面倒をみる。
「戒師年なのにソンアが巳年です。 ソンアをはじめとして,今年全部うまくいって旺盛な活動ができたら
いいですね」(イ・ユエリン)
「3年ぶりに9人に完全追加されて感慨が新しいが,本当に期待が大きい年です」(ウンジ)
「メンバー全員元気で'Dolls'が大当たりして,お金もたくさん儲けて幸せになったらいいですね。 永遠に」(ソンア)
「メンバー全員,身体だけでなく精神まで元気だったらいいですね」(ヒョナ)
「不動産費用も高くて移動通信料も侮れなくて、経済が低迷しているが,歌手である前に国民の一人として国家の安寧と繁栄を祈ります」(セラ)
「ギターを熱心に習っているが,後ほど素敵な姿をお見せして差し上げられるといいですね」(キョンリ)
「絶えず熱心に活動をして,腰を据えれたらと思います」(ミナ)
「瞬間的なスターでなく,メンバーどうし一生心豊かに過ごすことができるチームになれば良いです」(ヘミ)
イ・セムの希望は破壊力が最も大きい。
「結婚したら良いだろう」ということだ。
「本来の夢が現役アイドル中一番最初に結婚するということだったが,(ワンダーガールス)ソネ先輩がその夢をかなえてうらやましい」としながら「歌は継続したいが,その他に私の人生をもう少し安定的に整えてみたい」として慎ましく笑った。
このようなナインミュージスに,単に数字の9という共通点を理由に,グループ'少女時代'と比較する質問を投げたことは失敗であった。
すでにナインミュージス自体は完全体であるためだ。
多様な大きさと魅力の人形で満たされたが,結局ある姿に帰結されるマトゥリョシカだった.