山薬(さんやく)
《神農本草経》 →傷中を主り、虚羸を補い、寒熱邪気を除き、中を補い、気力を益し、肌肉を長じ、陰を強める。
《薬性提要》 →脾胃を補い、腸を固め、精をり、瀉を止む。
《古方薬品考》 →味甘温にして、滑沢也。故に元気を調へ、精を益し、虚損を補復するの能有り源を調え、虚損を補復す。
《古方薬議》 →味甘寒、寒熱、邪気を除き、腰痛、洩痢を止め、痰涎を化し、虚労、羸痩を主どる精気を滋し、虚熱を清す。
《中薬大辞典》 →脾を健やかにし、肺を潤し、腎を固め、精を益する。脾虚泄瀉、久痢、虚労咳嗽、消渇、遺精、帯下、小便頻数を治す。



銀杏葉(イチョウ葉)
中国では何千年もの間、記憶力を回復させ呼吸困難を和らげるために、昔から伝わるイチョウの果実や葉を利用してきました。
イチョウ葉の主成分は 13種類のフラボノイドとギンコライドという物質で、治癒力はこれらの物質によってもたらされます。フラボノイドは血管拡張作用、動脈硬化の改善、鎮痙作用、血糖値正常化、ガンの予防等多彩な働きがあります。特に脳や毛細血管の血行が大変良くなるため認知症(ボケ)、高血圧、耳鳴り、神経痛、頻尿、冷え性、アレルギー、花粉症の改善などに効果があります。血行が悪いために起きてしまう様々症状にイチョウ葉は効果を発揮します。中でも特に注目すべき効果は脳の血行改善です。脳の血流が良くなるため集中力が増加します。

イチョウ葉に、もうひとつ重要な成分が隠されています。それは、ギンコライドA、B、C、Jとピロパライドの2つの成分です。この成分自体は当初は余り注目されませんでした。 ところが近代化社会になって、アレルギー症状が問題化され始め、たくさんの学者が研究を重ねてゆくうちに、このイチョウ葉エキスに含まれる、テルペンラクトンが注目され始めたのです。この成分は、血小板凝集の阻害、血栓形成の阻害、PAFによる気管支収縮作用の阻害(いわゆる喘息関連)、PAFによる炎症性疾患(いわゆるアレルギー症)等に効果があることが発見されたのです。


木耳(キクラゲ)
きくらげは、血を綺麗にし、血管を強く、不老長寿・強壮、肌の美容に優れた効果を発揮します。
肺を潤し咳を止める作用により、治りにくいから咳や、痰に糸状の血が混じるもの、老人性の喘息などにも 効果的です。

黒きくらげは、ミネラル分に富み、ビタミンB2をはじめとしたB群やE、レシチンなどが含まれ、老化防止によいです。またカルシウムの吸収をよくします。

きくらげの第一の効用は、血液浄化作用ですが、動脈硬化や高血圧、心臓疾患、婦人科疾患
(子宮筋腫・月経不順・月経痛・不正出血)などにも 効力を発揮する。


枸杞(くこ)
クコは滋養強壮(疲労回復)・脂肪肝などの肝臓病・高血圧・免疫力を高める・視力回復・腰痛・膝の痛み・老化防止への効能が期待されている健康食品です。


クルミ
滋養強壮の薬効とともに、美肌や痩身効果があるとし、古くから中国では 〝貫族の美容食″ として珍重してきた種実です。良質な蛋白質、脂肪、ビタミンB1・B2・C、ミネラル、燐が多く含まれている。
クルミの脂肪には コレステロールを取り除くリノール酸が多く、常食すると 高血圧や動脈硬化を予防できます。
また 現代医学の研究によると、クルミは 健脳補腎にも優れた効果があり、それは クルミに 豊富な燐が含まれるため 脳の神経細胞にメリットがあると考えられるからです。


その他に 何首烏、熟地、桑椹子(サンシェンジ)などにも 健脳補腎にも優れた効果があり、認知症に 効く薬草(健康食品)です。