介護に効果がある認知症の9大基本(6)
覚えておくと認知症の方の行動が理解しやすくなり、介護ストレスの軽減につながる法則です。


法則6 揺るぎないこだわりを持ち出ることが出来ない
認知症の方は、「そうしたい」「こんな風でなければイケてない」「こうに違いない」と考えたことを拒絶されたり、思考を一変するよう言いくるめられたりすると、余計に頑なになってしまいます。

 

■拘りに対する基本の振る舞いや拘りの裏側の要因を想定する  
振る舞いを断られた、希望が容認できないなどの不満や疑念の思いが、別の拘りになって生まれてくることがあります。現在拘っていることに加え、ストレスを生み出している要因が無いか意識してみてください。
 
 
■一切関知しない
介護する側が、さらにやれることを行わねばと思いすぎると、拘りなどの認知症の症状が激化する場合があります。生死にかかわるほど差し迫った様態でなければ「その状態ででも大丈夫なのでは」と考えをチェンジするのもひとつの方法です。
 
 
■他の人に入ってもらう
「気遣いが生じる先方には率直に振る舞いができる」という認知症の特徴に救助されるケースがあります。一例としてキャッシュのことなら銀行員や郵便局員から「心配することありません」と言ってもらうと、受け取り易いケースがあります。
 
 
■その他のことに焦点を合わせる
言いくるめるよりも、その他のことに興味を示して、拘りから気持ちを改めてしまいましょう。「歌を聴かせてください」など、本人の趣味や興味の向くものに案内したり、好みの食物提供したり、過去の話などにお話を振ってみてください。


このような認知症の人への対応ができれば認知症の人の介護ストレスを減衰するのです