血液脳関門が障害される理由として、

以下の3つが考えられる。


ひとつめは、

食べすぎの生活

である。 

食べすぎて体が高血糖になったときには、

脳は血液脳関門で入ってくる血糖値を制限する。

高血糖の生活が続くうちに、

脳は糖を制限し続けることに慣れ、

血液脳関門が働かなくなるのではないかと考えられる。

このときに、

食事制限や血糖降下薬による糖尿病の治療薬が始まると、

体の血糖値は下がる。 

しかし、

脳の血液脳関門は依然として糖を制限したままなので、

脳のエネルギー源である糖の不足状態が続き、

脳神経細胞の働きが低下してしまうのである。


ふたつめは、

考えない生活

です。

まわりのことに興味をもたない、

考えないといった脳を刺激しない生活を続けると、

脳内の糖は燃やされずに、

脳がだぶつく。

これによって、

血液脳関門が正常に働かなくなると考えられる。


脳内に糖をだぶつかせる原因は、

「考えない」

ことのほかにもうひとつある。

それは

体を動かさないこと

で、

3つめの理由になる。

運動しないでいると、

脳内の糖は代謝されないので、

だぶついたままになり、

血液脳関門をこわすことになる。


認知症を防ぐ生活とは、

すなわち

「血液脳関門」

をこわす原因を取り除くことなのだと言える。





認知症の人を見ていると、

「甘いものに手を出す」

「知的活動をしない」

「体を動かさない」

の血液脳関門をこわす原因の3点セットがそろっている人が多いようである。

このままでは、

認知症の進行を待つだけになる。


「血液脳関門をこわさない生活」

を送るにはどのようにしたらよいか、

もうおわかりだろう。

以下の3つは、

血液脳関門という最新の視点からみておすすめできる認知症の予防法である。


·食べすぎない


日ごろから甘いスイーツや飲料を控える食生活を心がけることが重要である。 

同時に、

血糖値が互いに人が極端なダイエットをしたり、

糖尿病の薬で血糖値を下げすぎたりも、

おすすめできないことである。


·知的生活をする!


まわりのことに興味をもつ、

周囲の人と会話をするなどして、

頭を使って考えること。

昼の活動のなかで、

利用者の脳を刺激するレクレーションを心がけよう。


·運動をする


とにかく体を動かすことが大事である。

運動をすることで脳内の糖代謝が活発になる。

血液脳関門がバリア機能を発揮でるようにしておこう。


昼の活動のなかに、

「適量の甘いもの」

「頭の体操」

「運動」

を組み込んで、

脳の糖代謝を活発にすることで、

認知症の進行をゆるやかにする手助けをしていこう。















より引用。