祖母の介護を通して経験した介護知識や情報 | 認知症「ご家族の体験談」

認知症「ご家族の体験談」

当ブログでは認知症のご家族がいらっしゃる方にご自身の体験談をご紹介しています。

自分の家族が認知症だなと思ったらまずすべきことは、家の中の危険物を取り除くことです。

まずはキッチン周りに気を配ってください。ガス台を外し、オーブンやトースターなど、火を使うものを患者の回りから失くし、食事を毎日一緒に取るようにしてください。私の家では母親が祖母の介護に携わり、朝には食事を持っていくようにし、昼食と夕食は一緒に取るようにしていました。

就寝前には必ず紙おむつを取り替えるようにお願いして自分で履いてもらい、医師から処方された薬を飲ませてようやく寝かしつけ、その時点で一日の介護がようやく終了するといった流れになっていました。寝てからも安心はできないので、私が両親の代わりに起きて祖母の様子を伺うようにしました。夜中にトイレに起き、方向感覚がわからなくなり、いつの間にか我々の居住スペースである2階に上がってくることもしばしばありました。夜中の真っ暗な室内に突然祖母がいたときの驚きは言葉では表せません。

また、一家の長である父親の協力も不可欠です。男性はどうしても介護には抵抗がある人が多いのですが、家族全員で介護をしなければ介護問題は乗り切れませんので、一家全員でひとりを介護するという姿勢を持つことが何よりも大切なのです。