さて、本日は
ニューロダイバーシティ
という考え方についてのお話です。
以前、ちらっと触れさせていただきましたが
ニューロダイバーシティとは
地球の人口の中で事実上無限の
神経認知変動を指すもの。
ん?え?って感じですよね。
つまり、どう言う事かと言うと
全ての人の能力とニーズは
みんな組み合わせがユニークで、
一人ひとりユニークな神経系を
持っているので
全員違う脳を持っていて
そこの違いは優劣じゃなくて
個性ですよー
と、いうものなんです。
自閉症、ADHD、ディスレクシア、学習障害などの神経疾患も
普通のヒトゲノムの差異の結果として
現れるものなので、
それぞれの強みを持っている
と、いうことなんです。
海外の発達障害の教育が進んでいるのは
この、ニューロダイバーシティという
考え方を基にしているから。
ニューロダイバーシティと言う言葉は
オーストラリアの社会学者
ジュディ・シンガーによって造られた
言葉なのですが
ジュディによると
例えば自閉症の場合、
下記の10個の領域で
他の人よりも強みがあると
言われています。
1:Average to very high intelligence
平均から非常に高い知能
2: good verbal skills, rich vicabulary
優れた言語能力、豊富な語彙
3: ability to think in visual images and identify patterns
視覚的なイメージで物事を考え、パターンを認識する能力
4: ability to absorb and retain large amounts of information, especially about topics of special interest
大量の情報を吸収し、保持する能力(特に関心のあるテーマについて)
5: detail oriented
ディテール志向
6: ability to focus for long periods on areas of interest
興味のある分野に長時間集中して取り組む事ができる
7: ability to perform repetitive tasks where accuracy, rules and routine are important
正確さ、規則性、ルーチンが重要な反復作業をこなす力
8: reliability and punctuality
信頼性と時間厳守
9: honest, loyal, fair and just
正直、忠実、公平、公正
10: non-judgemental listening
偏見のないリスニング
ADHD、ディスレクシア、学習障害の強みについては、書ききれないので次回書きますね。
もちろん、自閉症は
スペクトラムと言われているぐらいなので
多種多様ですが
これだけ
強みがあるんです。
私自身は、子育てで
戸惑いや不安があるときに
これを思い出すようになってから
娘を育てるのに
少しラクになりました。
ニューロダイバーシティだって、ゆきだるま。
どう思う?