自閉症スペクトラムの子供達は感覚的に
私たちとは異なる捉え方をしています。
Sensory Issues(感覚の問題)と
言われていますが
そのことについて
少しわかりやすく説明
できればいいなと思います。
例えば、外のカフェで友人とお茶をするとしますよね。
そのカフェで友人と話をしている時
もちろんカフェの外では
鳥の鳴き声が聞こえて、近くの公園で子供達が遊んでいる声がして
車が通れば車の音がします。
もちろん、店内の他の人の声も。
店員さんの声も。
そんな時、私たちの脳内では
フィルタリング機能と言うのがあって
どの音を集中させるのかをフィルタリングして
友人の話声に注力が向くように
するのですが
自閉症スペクトラムの人たちは
このフィルタリング機能がない、または
いつも働いてくれるわけではないのです。
なので、どういうことが起こるかというと
鳥の鳴き声も、公園の子供達の声も
車の音も店員さんの声も
全部同じボリュームで
聞こえてしまいます。
そうすると、当然、友人の話に集中
することは難しくなります。
私達からすると
『話聞いてない』
とか、
『分かってくれない』
と思ってしまい
誤解を生む原因にもなります。
この感覚の違い、
人生の様々な側面で影響を及ぼします。
ちなみに、2つの傾向があると言われていて
1:Sensory Avoiders(感覚の回避者)
この子供達は他の人たちに過敏。
なので、些細な言葉にも敏感すぎるぐらい反応します。
この子達は、色々気になってしまうので
親が甘やかし過ぎとか、ワガママだと
勘違いされる傾向にあります。
2: Sensory Seekers(感覚の探求者)
この子供達は、音が聞こえる方に
行ってしまったり、または避けるために
いなくなってしまったりするので
行動に問題があると
思われてしまう傾向にあります。
どちらの場合も
自閉症スペクトラムの人たちは
感覚的に処理をするのが難しいので
結果こうなるのですが
『なるほど、そうなのね。』
と私達が、ちょっと認識するだけでも
不思議と伝わるもので
自閉症スペクトラムの人も
分かってくれるんだ!
って感じ取ってくれているんです。
(反応ないかもですが。)