【2】群生、ワスレナグサ。 | 姫妻にいな-新那-✴︎ゆるジョワ革命✴︎

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お姫様になることを誓った主婦・にいなの
人生✴︎劇的リフォームdays

中学二年生。

クラスが別れてから
あたりまえのようだけれど
彼との交流はほとんどなくなった。

下駄箱で偶然
おはよう バイバイ
それぐらい。


新しい春に芽吹いた
小さなさみしさ。

私の中で生まれた初めての
恋しさを
まだ感じ取れずにいた。

テニス部で初めて先輩になったり
新3年生の引導を受け入れたり
目の前に出てくる
不慣れな課題に力をとられてた。

そうこうしているうちに夏休み
部活に没頭して 二学期を迎えて
高校受験に本腰を入れる3年生に代わって
私たち2年生が学校を引っ張る時が来た。

新生徒会。
部活や友人関係で悩む私には
関係のないトコロ。


彼は立候補して
副会長になった。


私はここでやっと
彼との距離を知った。
痛感した。


いっしょにあんなばかやって、
いつもふざけてて、
急にそういうのになっちゃうの?
ひとりですごい人になっちゃうの?

私が知らなかったの?
私…知らなかったよ?
きいてないよ。


なんか…遠くなったな。



さみしさが湧いてあふれてきた。


あわてて思考する。
「私を意識しているのはあっち」-


そんな種などまいていないと
むしってもむしっても
次々に芽は生えて。

手は追いつかず
気がつけばそこらじゅう
目線の高さまで伸びていた。

よく見えない。


さみしいよ。


遠くなってやっとわかった。
近くにいたから
近くに感じていたから楽しかったから
その間に

種はここに落ちていたの。

私のすぐ足元にあったの。


彼の近くで
たくさんの喜びが実ったから
私が笑うたびに
この私の体から
種はポロポロ
こぼれたんだよ。


さみしい私は
こりもせず

侘しさを振り切るため
彼の動体視力をうばうため


私も彼から遠ざかる。


未熟で愚かな誇示だった。