①限界集落という集落
「限界集落」という単語を耳にされたことはないでしょうか?
読んで字の如く、集落が限界。
簡潔にいうと、
集落ががけっぷちに立たされて、しかもつま先立ち。
で、強風が吹いてて、両手バタバタという状況をイメージしてもらうと分かりやすい。
余計、わかりにくい!
1991年に長野大学教授@大野晃氏が提唱したもので、集落の半分以上が65歳以上の集落をいうのだそうだ。
10人に5人が65歳以上なら、その集落は「限界集落」になることができる。
なることができる?
うちの集落は、まだ大丈夫という集落は「準限界集落」といい、半分以上が55歳以上の場合を指していうのだそうだ。
あと10年すると、「限界集落」の仲間入りができる可能性を秘めている。
「限界集落」より先は?
がけっぷちの先は、崖から落ちて、消滅なので、「消滅集落」になります。
消えてなくなるわけです。
消滅集落になった場合、再度、集落を復活させることは非常に困難であり、人がすまなくなった里山は荒廃し、国土保全の観点からも非常に危険である。
一度崖に落ちてしまったら、再度、登ってくるのは不可能にちかいのである。
京都府綾部市では「水源の里条例」を制定し、限界集落存続活動を展開している。
地方自治体としては、自治体存続の危機にも直結すると取り組んでいる。
平成20年2月7日の衆議院予算委員会では、公明党斎藤鉄夫君の質疑・答弁にもあったように、ようやく国もこの問題について動き出した。
少し、この問題について書いてみようと思う。