喫煙し、酒好きのがん患者が10年以内にたばこに関係する別のがんを発症するリスクは、喫煙も飲酒もしないがん患者より5倍高いとの論文を、大阪府立成人病センターなどのチームがまとめた。  論文が国際的ながん専門誌の電子版に掲載された。  喫煙や飲酒は様々ながんの原因になるが、一度がんになった後に別のがんを発症させる危険性も高めることを示した。同センターの田淵貴大医師(公衆衛生学)は「何度もがんで苦しみたくなければたばこは厳禁。酒はやめるか控えめに」と呼びかけている。  田淵医師らは、1985~2007年に同センターでがんと診断され、10年以内に転移や再発ではない別のがんを発症した1904人を分析。  まず、肺や食道、口腔、膵臓などのたばこ関連のがんを発症した1163人について、最初のがんが診断された時の喫煙や飲酒の習慣との関連を調べた。  その結果、発症リスクは、喫煙も飲酒もしない場合より、たばこを1日20本以上吸うと1・8倍、酒を1日2合以上飲むと2・4倍高くなった。両方がそろうと5倍に跳ね上がった。  1日20本未満の喫煙でも1・5倍高かったが、飲酒量が2合未満では発症リスクは上がらなかった。  多く飲酒した場合のリスクが高いのは、たばこ関連のがんは飲酒が原因となるがんと共通するものが多く、飲み屋などで他人のたばこの煙を吸う機会が増えることも考えられるという。  また、たばこ関連以外を含む全てのがんの発症リスクは、たばこを1日20本以上、酒を1日2合以上の場合に3倍以上高かった。
 精神科などを受診する外来患者の約2割が、睡眠薬や抗不安薬に広く使われている「ベンゾジアゼピン(ベンゾ)系」の薬剤の処方量が過剰であるとする調査結果を、医療経済研究機構がまとめた。  依存性があるベンゾ系薬剤は、使い続けるとやめにくくなる危険があり、厚生労働省は診療報酬で睡眠薬や抗不安薬の多剤処方を制限している。  大手調剤薬局のデータベースを使い、2011年4月~昨年11月に精神科と心療内科から発行された、延べ110万人分の処方箋を分析した。その結果、標準的なベンゾ系薬剤(ジアゼパム)換算で1日当たりの最大用量を超えていた割合は19・1%だった。内訳は2倍以内が13・3%、2倍超から3倍は3・7%、3倍超は2・1%だった。  日本は先進国の中でベンゾ系睡眠薬の使用量が極めて多いことが知られている。厚労省は昨年度の診療報酬改定で、睡眠薬や抗不安薬を一度に3種類以上処方した場合、原則的に診療報酬の一部を請求できない仕組みを導入した。だが、今回の調査ではベンゾ系薬剤の処方量は導入前と比べてあまり変わっていなかった。
男性の大腸がん、最多に…胃がんを上回る  国立がん研究センターは3日、国が指定する「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績を公表した。  同年に拠点病院でがんと診断された症例数は62万9491例(国内のがん全症例の約70%)。男性の部位別症例数では、07年の集計開始以来、大腸がんが初めて胃がんを抜き、最多となった。  13年のがん症例数は高齢化の進行などで増加し、前年から約3万9千例増えた。最多は大腸がん(9万1530例)で、胃がん(7万5265例)、肺がん(7万3017例)と続いた。  男女別でみると、男性は大腸がん(5万4601例)、胃がん(5万2807例)、前立腺がん(5万257例)、肺がん(5万255例)の順。女性は乳がん(6万4552例)が最多で、大腸がん(3万6929例)、肺がん(2万2762例)、胃がん(2万2458例)と続いた。
蓄尿検査で塩分摂取量とたんぱく質摂取量を把握  高血圧、CKDの患者さんにとっても食事の管理は大切です。まずは普段どの程度摂取しているか、医師も患者さんも知りたいところですが、正確な評価は難しいのが現状です。当院では患者さんが自宅で出来る簡便な畜尿検査システムを導入しており、一日にどれくらい塩分やたんぱく質を摂取しているか計算できます。尿をきちんと評価することによって、日常生活の改善につなげることができます。  日本人の平均1日塩分摂取量は1日10グラム程度(男性11グラム、女性9.5グラム、平成25年)、たんぱく質摂取量は70グラム程度(平成23年)と言われています。一方で、例えば高血圧のある中等度のCKD患者さんでは、1日塩分摂取量6グラム制限、たんぱく質摂取量は40-50g制限が目標となります。畜尿検査の数値を見ることで、現実と目標の差を自覚しながら自己管理していくことができるようになります。高い予防効果が期待できます。  患者さんとともに、現状を把握するための検査であり、決して結果を叱責するようなことはしません。食生活の改善、将来の健康のための検査です。また畜尿検査を億劫に感じられる方には無理強いは致しません。来院時の尿検査と採血でも大丈夫です。
 新潟大医歯学総合病院(新潟市中央区)は30日、胃潰瘍の手術を30年前に受けた80歳代男性の胃に、ガーゼを置き忘れたままにする医療ミスがあったと発表した。

 長年にわたって残されたため、胃にはガーゼを囲むように腫瘤しゅりゅう(こぶ)ができていたという。

 男性は県内在住。6月中旬、別の医療機関で貧血の検査を行った際、胃に腫瘤があることがわかり、摘出手術をした際にガーゼが出てきた。男性はこれまで新潟大病院以外で外科治療を受けたことがなかった。

 新潟大医歯学総合病院は医療ミスを認め、男性と家族に謝罪した。

 製薬会社の営業マンの男性(29)は最近、人と会っても握手をすることはない。一日に10人以上もの取引先の人たちと会うが、相手と握手すること によって中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)に感染するのではないかと心配しているためだ。この断線は「人の手はくしゃみや咳を抑えることもあるし、不特定多数の人たちが触るバスのつり革を触っているかもしれないでしょう」と話した。

 MERSの恐怖が広がる中、サラリーマ ンたちの間であいさつの方法が変わってきている。手のひらを通じて細菌やウイルスに感染しかねないという認識が広がり、「握手を自制しよう」という動きが出てきているのだ。先週末、ソウル市竜山区の大規模な教会では「聖徒同士のあいさつは握手ではなく、軽い黙礼にするように」と呼び掛けた。

  一部では、こぶしを突き合わせるあいさつも行われている。男子高校生(17)は最近、登校後に友人たちと会うと、互いにこぶしをぶつけ合っている。この高 校生は「面白いというのもあるが、MERSの感染が広がっているため、衛生的にもよいのではないか」と話した。米国でも昨年、エボラ出血熱患者が発生した 際、普段からこぶしを突き合わせるあいさつをしているオバマ大統領のやり方が、手のひらを突き合わせるハイタッチよりも衛生的だという話が広まった。

  会食の形態にも変化が生じている。MERSが唾を通じて感染するという事実が知られたため、同じグラスで酒を回し飲みする習慣について、一部の企業で自制 するよう指示が下った。ある大企業に勤務する男性(29)は「最近、本社の人事部で『会食の際の酒の回し飲みはできるだけ避けるように』という指針が出 た。MERSに敏感になっている時期だけに、酒の席にも影響を及ぼしているようだ」と話した。

台湾・自由時報電子版は12日、中東呼吸器症候群(MERS)の感染が拡大している韓国で11日、新たに2カ所の病院が封鎖されたとする仏AFP通信の報道を伝えた。 韓国ではMERSの感染が確認された病院が55カ所に上っている。先日平沢の聖母病院に続き、同国当局は11日、昌原のSK病院とソウル・陽川区のメディヒール病院の2病院を新たに封鎖し、すべての人の出入りを制限することを発表した。 一方、同国内最多となる58人の感染者が出ているサムスンソウル病院については封鎖が行われず、消毒措置のみとなっている。 韓国政府・保健福祉部は12日、新たに4人のMERS感染を確認したと発表。感染者数は126人となり、3800人以上が隔離処置を受けている。
重い肺炎などを引き起こす中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染者が搭乗した旅客機が、消毒されないまま、名古屋市近くの中部国際空港までフライトしていたことが分かった。 感染の確認が遅れたことが原因。韓国紙「朝鮮日報」の経済ニュースサイト「韓国ビズ」が5月31日に報じた。 アシアナ航空によると、26日に(感染者の)Kさんが乗っていた仁川発香港行の723便は、 MERS感染者が搭乗した事実を知らずにこの日の午後、香港での乗客を乗せ、韓国の仁川に戻ってきた。 この旅客機は27日にも、仁川と中国の大連、名古屋を往復しており、中国の長沙に到着 したときに、疾病管理本部から「26日にMERS感染者が搭乗した」と通知を受けた。アシアナ航空は 28日未明、中国長沙の乗客を乗せて仁川に戻ってきた723便に消毒作業を実施した。 (朝鮮ビズ「【MERS速報】感染者搭乗のアシアナ航空機、通報が遅れて2日間そのまま運航」 2015 05/31 18:36) FlightAwareの運航データによると、問題となったアシアナ航空723便の飛行機は、エアバスA321だった。 5月26日、韓国人の男性会社員(44)は、出張のために723便で香港入りした。産経ニュースによると、 男性は家族がMERSに感染し自身も発熱していたことが香港国際空港での検査で判明した。 しかし、男性は検疫官に「患者との接触はない」と虚偽の説明をして入境し、そのまま中国広東 省の恵州市にバスで移動。27日夜になって韓国政府からの通報を受けた中国当局が、男性を 恵州市のホテルで見つけ、病院に隔離。感染が確認されたという。

 金沢大学付属病院(金沢市)の教員らが、がん患者に対して実施した治療法が、厚生労働省の定める「倫理指針」に違反していた問題で、同大が治療グループの責任者ら計4人に対し、文書訓告などの処分を行ったことが、3日わかった。

 同大総務部職員課によると、処分は今年3月23日付。「先進医療制度から逸脱した治療だった」などとして、治療グループ責任者の教員が文書訓告を受けたほか、幹部職員2人と別の教員1人が、山崎光悦学長から口頭注意を受けた。

  治療法は、骨や筋肉にできたがんに働きかける「カフェイン併用化学療法」。昨年12月26日に外部有識者らを含む調査委員会がまとめた最終報告書などによ ると、同療法は臨床試験としてのみ実施が認められるが、2010年3月、臨床試験の条件を満たさずに同病院で同療法を受けていた当時16歳の少女が死亡。 同病院は、現在、同療法を中止している。

 報告書は、「(同療法は)抗がん剤の作用を増強する可能性があるが、有効性と安全性に関する評価はまだ確立されていない。治療グループは、治療として実施できると誤解していた」とした。


ドライアイ等の病気を治療すれば視力が改善することがある

なんとなく見づらい原因が、単に近視や遠視が進んだだけでなく目の病気である可能性もあります。
白内障によって視力が低下したり、ドライアイによって、黒目に傷が付いたり黒目の上のなみだの層が凸凹になることで、歪みがでて視力が変化することがあります。この状態でメガネを作っても、視力が不安定になります。治療することで、視力が改善することもあります。
目の病気や異常がないことを確認した上でメガネを作らなければ、度数があっていないメガネを使い続けることになるわけです。