フランス語の授業中。この授業は前後ペアで合間合間ディスカッションをしながら進んでいくのだが、なんせ僕は再履修の2年生、周りは僕を含めた3人を残してもっぱら入学したて、キラキラの1年生なのである。
僕は後ろの女子(Aina、今日名前を忘れ、聞き直してしまって申し訳なかった。)との、少し後ろ髪引かれながらのディスカッションが何回か行われる中、いつ、どのように自分が2年生であることを打ち明けるべきかと苦渋の日々を送っていた。
「僕、去年休学してて2年生で再履だらけなんだよねー。」「あ、前期休学すると後期とれないんだよねフランス語。」
などとあらかじめ自己フォローのセリフをいくつか考えていたが、途中でどうでもよくなってしまった。
僕は、僕がどこかに行ってしまう事がある。
僕がいるうちはその物事に集中していられるのだが、僕はよく移動するのが好きなようで、ふとした時にふらっといなくなってしまう。
そうなると取り残された僕はパニックを装うしかない。
まぁいろんなことに興味を持てるのはいいことだと片付け、また、いや友達できる気でいるやんと自分にツッコミをいれつつ、隣の席の素朴な関西人に関心を持ちつつ、授業終わり、「ケシカスって燃えるんかな?」という素朴な関西の感じにノスタルジーを憶える傍ら、7人くらいで食べる約束してるんだけど、と誘ってくれたのを断りぐちゃぐちゃな心を抑え1人図書館に入りパソコンで街を創造していたら昼休みが終わり、3限に向かい、カーペンターズを知り、それを聴きながら駅へ向かうキャンパス内の人の流れは信じられないほど穏やかだった。おわり。