沢木耕太郎著の『天路の旅人』は、第二次世界大戦時に、敵国の中国奥地に密偵として潜入した西川一三氏のノンフィクションだ。

 

 

  天路の旅人 沢木耕太郎

 

 

戦後もチベットに滞在し、延べ8年間に渡って放浪の旅を続けてきた西川氏は、帰国後は東北地方に住んだ。

沢木は西川へのインタビューを続け、『この稀有な旅人の事をどうしても書きたい』と思った。

それから25年後、西川一三の旅が、旅情感あふれる沢木節の文体で紹介される。

 

 

沢木耕太郎

1947年生れ、東京都出身。

小説家、エッセイスト。

 

西川氏の内偵としての人生を覗きながら、彼の旅人の部分に引き込まれていく。

風や匂いに季節を感じ、地元の人との交流でその土地を理解しようとする西川氏。

 

激しい川を渡り、吹雪の山間部を歩く。

少しのご飯とお茶を飲んで、雲を眺める。

土や花の匂いを嗅いで、遠くの山を目指すのだ。

 

沢木らしい旅心の琴線に触れる文章が心地よい。

『欲が無くなっている。 水の流れに漂っている一枚の葉と同じように』

 

 

  自転車北上記

 

同級生の『かもめ君』が九州の佐田岬から北海道の宗谷岬を目指す『自転車北上記』をスタートした。

結果は内緒だけど、現在は自宅から『自転車北上記』の記事をアップしている。

 

 

早く走るのではなく、自分の好きなように走る。それが彼のスタイルだ。

 

 

沢木耕太郎の様に、旅心をくすぐる文章で旅行記が綴られています。

 

 

40年前にかもめ君と走った北海道。

天路の旅人の『改めて思い返せば、その日のなんと自由だった事か』の一文をタイムマシーンに乗って、当時の自分に伝えたい。

 

 

誰かの旅行記やサイクリング記事を羨ましい気持ちで読んでいる。

かもめ君のサイクリング記事は、季節とともに日本を北上してゆく。

 

 

 

 

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