先日、久しぶりに林道ルートを走った。
リズミカルな自分の呼吸と、鳥の声や沢の音しかしない。
見上げると緑の木々が吹き上げる風に揺れている。
1台の車も来ない静かな林道を行く。
そんなルートが楽しかった。
林道って集落から何kmも離れていて、コースアウトすれば無事では済まない道が多い。
年齢的に危険なルートやエリアは敬遠してるけど、昔はこんな所を走るのが大好きだったんだよなぁ。
今は未舗装路をグラベルって言うけど、以前はダートって呼んでいたよね。
グラベルライド ヒルクライム
『32Cだもんな』
無性にグラベルが走りたくなった。
保険はおにぎり2つと替チューブ2本だ。
地図で見つけた細い林道に入って行く。
林道は渓流に沿ってなだらかな勾配だ。
前日に降った雨で川の流れは速いけど、普段はエナメル色の清流なんだろうな。
道路はすぐにグラベルになったけど、締まっていて走りやすい。
汗を拭こうと停車した途端、けたたましい鳥の鳴き声がした。
『侵入者発見!注意!注意!』って言ってるんだろうな。
早々に場所を移動する。
ここでは山の生き物を驚かせるのは、人間の方なんだ。
勾配の緩い渓流沿いのアプローチから、谷と尾根を巻く峠へのアタックパートになった途端、こぶし大のガレた道になった。
マウンテンバイクなら、乗ったままでも走破できるかもしれないけど、自転車を押し歩くのも好きなんだよね。
最近はガーミンなどを装着して、峠まで何kmとか勾配は何パーセントなんてコースデータがナビゲートされるけど、こんなコースでそれが分かるのはつまらないと思う。
『あの谷の突き当りが峠かな?』とか『行く手の空が広くなってきたから、峠が近いぞ』とか考えるのが冒険心をくすぐるグラベルコースの醍醐味でもあるからね。
グラベルライド ダウンヒル
峠で汗を拭って、ボトルの水を一口飲んで下りだす。
グラベルの下りは、パンクを気にして低速走行だ。
こんな時は、ディスクブレーキって威力を発揮するよね。
景色のいい場所が見つからず、陽当りのいい場所でお弁当を広げた。
食後にゴロンと横になると、まわりに何の音もしなくなった。
道路に流れ出る山水は、上りではあまり気にならなんだけど、スピードの出る下りではお尻が大変な事になる。
落ち葉などに隠れたグレーチングは前輪が滑りそうで怖い。
山間部のグレーチングは目詰まりしにくい普通目だ。
23Cならハマるんじゃないかって気になるよね。
グラベル区間12kmを含む約25kmの林道だった。
普段のライドも自己責任なんだけど、林道なら更にその準備が大事になる。
僅か10kmに3時間掛かる事もあるし、食べ物や予備パーツだけでなく、山の変わりやすい天候や虫刺されの薬の事の対策も考えた方がいい。
今回のコースは未公開です。
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