備忘録
今年の梅雨入りは平年より8日早い5月29日で、西日本の梅雨明けは6月20日、関東甲信越地方は22日だった。
個人的に忙しく、休日も雨天が多かったので、今年の梅雨は長かったような気がするな。
時間を見つけて手にした7月に読んだ本のレビュー。
山本周五郎賞受賞作家 佐藤多佳子
物語性の強い大衆小説を対象にした山本周五郎賞。
佐藤多佳子さんの作品では、1998年に『しゃべれどもしゃべれども』で候補、2016年に『明るい夜に出かけて』で受賞している。
受賞作『明るい夜に出かけて』のレビューはコチラ
■しゃべれどもしゃべれども 1997年発行 佐藤多佳子
噺家なら、話し方を教えてくれるだろうって目論見で、若手の噺家今昔亭三つ葉の元に集まったのは、話す事が苦手な人たち。
対人恐怖症の青年、口下手で失恋した女性、生意気な子供、あがり症のスポーツ解説者。
噺家コトバなのだろうか?セコやキメ、クスグリなんて言葉が興味深く、落語にちょっとだけ興味を持っちゃった。
■黄色い目の魚 2002年発行 佐藤多佳子
パラパラと目を通すと、登場人物は少年や女子高生の様だ。
てっきり短編集かと思ったら、傷つきやすく壊れやすい心を持つ思春期の高校生の話だった。
不安定な感情の中に芽生える『好き』な事。列を作るマジョリティーの中では自分は『好き』に没頭できない事に苛立ちが募ってゆく彼や彼女の心情。
私にそんな思春期があったのだろうか?
登場する親が子供を叱るのに、暴力を振ったって所に心が痛くなった。
最近の親はそうなのだろうか?
たまにはミステリーも
■神様ゲーム 2005年発行 麻耶雄嵩
引っ越ししてきた鈴木太郎が、事件の犯人を告げる。彼は自分を神様だと言うが・・・
5人の小学生が町外れの空き家を秘密基地として、探偵団を結成する。純粋な正義感から、最近近所で起こっている猫殺しの犯人を見つけようって話になったが・・・・・
個人的には、子供が主人公のミステリで、殺人事件は起きて欲しくないと思っている。アニメの名探偵コナンが見たくないのも、そんな理由からだ。
しかし、これってミステリ?って思わせるストーリー展開に、ついページをめくりたくなってしまう。
最後に、そう来たか!ってインパクトの強さは、快感だったな。
2014年に続編が発行されたそうなので、読んでみたいと思う。
■本と鍵の季節 2018年発行
作者の米澤穂信さんは、1978年岐阜県生まれ。
2022年に直木賞と本格ミステリ大賞を受賞されている、ミステリ会の二刀流選手の様な存在。
高校2年生の堀川次郎は、図書委員で一緒の松倉歌門と妙に気が合っている。
そんな二人の日常生活でちょっとした事件?が起こるのだ。
連作の短編集。
男子高校生の日常の雰囲気が感じられる、何処から読んでも面白い。
ワンピースも新章に突入
■ワンピース 105巻、106巻
長かった『ワの国編』が終わって、新章が始まった。
昨年の入院中に読もうと100巻までをまとめ買いして、一気読みしたワンピース。
これからが楽しみだな。
7月のVOD
■劇場版おいしい給食 卒業 2022年5月公開
出演:市原隼人
1980年代、関東のとある中学校。
給食の好きな中学生と担任の教師が、今日も給食を楽しく食べるグルメドラマ。
2019年のドラマを皮切りに、2020年3月には劇場版おいしい給食FinalBattleが公開された。
次いで、転勤となった甘利田先生と転校してきた中学3年生の神野ゴウのおいしい給食Season2に続いた。
今回の劇場版では、神野ゴウの中学校卒業で、給食からも卒業する話となっている。
小学1年生で体験する初めての他人との会食。6年間で1200食、日本独自の配膳から片付けまで行う集団会食の文化。食育の原点。
私は記憶にないけれど、ミルメークやソフトめん、あげパンなどが懐かしいと感じる人は見て欲しいと思う。
■シン・仮面ライダー 2023年3月公開
監督:庵野秀明、原作:石ノ森章太郎
出演:池松壮亮、浜辺美波、榎本裕、
1971年に放送されていた『仮面ライダー』の生誕50周年記念のリプート作品。
本郷猛や一文字隼人の名前が懐かしいが、ライダーや怪人のコスチュームは、現代版に解釈され、かなりカッコいい物になっている。
エンディングで流れる、子門真人さんの『レッツゴーライダーキック』に、空き地でのライダーごっこや商店街の仮面ライダースナックとカードの事を思い出した。
■NHK連続テレビ小説 らんまん
日本の植物学者である牧野富太郎をモデルとしたストーリー。
出演は神木隆之介、浜辺美波。
6月から勤めに行きだしたので、毎日見る事はできなくなったけど、土曜日のBSでのまとめ編を見て楽しんでいる。
これはとてもいいドラマだ。
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