4月11日

滋賀県北部の桜が、満開となった。

岐阜県の山間部の桜もきっと見頃だろうと、岐阜県西部の西濃地区へスーパーカブで向かった。

目的地は本巣市の国の天然記念物『根尾淡墨桜(ねおうすずみさくら)』だ。

 

  樽見鉄道

 

岐阜県大垣市から根尾川沿いに、国道157号線を北上する。

平行する鉄道は、旧国鉄樽見線の樽見鉄道だ。

 

根尾淡墨桜は樽見鉄道終点の樽見駅が最寄駅なので今の時期は観光客も多いけど、通常は日中だと2時間に1本、日に10数本のローカル線だ。

でも、路線のロケーションはいい。

以前、無人の高科駅で見事なソメイヨシノを見た事があるが、今日は満開を過ぎていた。

 

  特別天然記念物 根尾断層

 

 

1891年(明治24年)10月28日に、根尾谷を震源とする濃尾地震が発生した。

マグニチュード8.0、震度7で、日本の内陸部では最大級の直下型地震だった。

この地震によって、発生した根尾谷断層が国の特別天然記念物に指定されている。

 

水鳥地区では、約1キロに渡って地面が上下に6mズレた。

見た目に堤防か?と思うくらいの規模だ。

 

中地区では、9メートルの横ズレが発生。

真っすぐ植えたお茶の木が、横ズレでS字になったそうだ。
たまたま作業されていた地主さんから、先祖の話を再現する為にお茶を植えて管理しているって話が聞けた。

 

 

  天然記念物 根尾淡墨桜(ねおうすずみさくら)

 

樹齢1500年、エドヒガンの古木。

つぼみの頃は薄いピンク色で、満開になると白、散り際には淡い墨色となる事から命名された。

1922年に国の天然記念物の指定されたが、今まで何度も枯れかけている。

横には先代を見守る様に2代目の根尾淡墨桜が植わっていた。

 

伸びをする様に横に這った枝は何本もの柱に支えられている。

おばあちゃんの木って印象だ。

 

山間部の桜は、今が見頃と思ったのは大間違いだった。

聞くと、5日前の4月6日が満開だったそうだ。

大阪、京都と満開の時期は同じなのだと覚えておこう。

 

 

  西国三十三所 谷汲山華厳寺

 

桜と紅葉の名所、西国三十三所の谷汲山華厳寺に向かう。

2001年に廃線になった、名古屋鉄道谷汲線の谷汲駅には列車が残っている。

かつては、多くの参拝客を乗せたんだろうな。

名鉄谷汲線と接続していた、揖斐川線と岐阜市内線も2005年に廃線となっている。

廃線跡の調査サイクリングもアリだな。

 

谷汲山華厳寺は西国三十三の満願霊場。

両脇に土産物屋が並ぶ約1キロの参道を歩き、仁王門をくぐる。

 

きちんと西国三十三所巡りをしている人にとっては、最後に何か達観したような気持になるのだろうか?

私は1番目の那智山青岸渡寺、2番目の紀三井寺金剛宝寺、3番の風猛山粉河寺と最後の華厳寺だけに参拝したにわか観光客なので、ばち当たりなのだが。

 

本堂の柱には精進落としの鯉と呼ばれる銅製の鯉が付いていて、満願した者が触る習わしだそうだ。

流石にそれは触っちゃいけないよね。

 

参道を歩いていると、知り合いの北川さんにバッタリ会った。

意外にも結願での訪問と聞いて驚いた。

西国三十三所なら、信仰の薄い私でも回れるかな?なんて考えながら、濃尾地方で『ぶんたこ』と呼ばれる、米粉のヨモギモチをおやつに食べた。

 

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