３月中は晴れてもまだまだ寒いので外出は少な目にして家での用事をゴソゴソとこなしている。
台所の換気扇をシロッコファンに交換したり、庭に設置するラチスフェンスにペンキを塗ったり。
単身赴任時代の荷物を積み上げた納戸を片付けて、自転車部屋を整理したり。
１１月に訪ねた、島根県の石見銀山での景品が送られてきてニンマリと喜んだり。
天気が良ければ、バンクシー展に行ってみたり。
自宅２階の日当たりのいい窓際で、本を読んだり。
3月の雑読。
▲キラキラ共和国 小川糸
１月の入院で読んだツバキ文具店の続編。
鎌倉の町外れにある文具店を継いだポッポちゃん。
知り合ったQPちゃんのお父さんと結婚してからのお話。
文具店で承っている代書の仕事は、依頼主の複雑な気持を相手にわかりやすく文字にする事。
それが出来る人ってとても感受性の強い人なんだろうな。
私なら、知らんがなとかドーンとやったらええねんとか、ものすごく軽い言葉しか思い浮かばない。
ボキャブラリーの低さに落ち込みそうだ。
ページの隅のパラパラ漫画は、最後まで読んでから、パラパラするとやさしい気持ちになれる。
▲小沢昭一的東海道ちんたら旅
狭い日本そんない急いでどこに行く。東海道本線を東京駅から各駅停車の電車で旅をする。
汽笛一声新橋をはや我汽車ははなれたり、の鉄道唱歌を交えながら、大阪までの各駅各町の小ネタを紹介してくれる。
それは、ラジオの小沢昭一さんのトークの様に、心地よく読んでいられる。
小沢昭一の小沢昭一的こころ。
平日の夕方に、関西では朝日放送でやっていたラジオトーク番組。約４０年続いてた。
しっかり聞いていた訳ではないので、内容はよく覚えていないが、三味線の音で番組が始まる。
『最近のお父さんはと申しますと、休みの日は家の中に居場所が無かったりいたしますな』なんて軽快なリズムで、中年男性の悲哀について語る内容でした。
さて、久しぶりに和歌山のマ先輩から電話があったのでございます。
『メジロのフィギュアを塗装して欲しいから、遊びに来ない？』
学生時代の先輩後輩の関係は、何年たとうが絶対でございます。運動部ならば尚更で、答えは『はい、喜んで』しか御座いません。
早速、和歌山へ１泊２日の小旅行でございます。
依頼の作業内容はよくわかりませんが、塗装をしてくれとのご要望でございますので、鞄にコンプレッサーやハンドピースといったプラモデルを塗装する道具を詰め込んで、新大阪からは特急くろしおに乗車いたしました。
おや、この春から運行本数の減便や運賃の見直しで赤字改善するとニュースで言ってたJR西日本。
特急くろしおは全席指定席のみに変更になっております。和歌山までなら自由席との差額の５３０円が出費増でございますな。
しかし、指定席のお陰でしょうか春休み中でも周りに乗客は少なく、ゆったりと乗車することが出来ました。
▲しあわせしりとり 益田ミリ
電車で難しい本は集中できません。そんな時は、益田ミリさんのゆるーいエッセイが丁度いいのです。
今回もミリさんの身の回りには、大事件は起こりません。
大変な事が起こったらどうしよう、などと思いながら、穏やかに毎日が過ぎてゆくのでございます。
たとえば、しあわせなキーワードでしりとりをしたら、思いのほか盛り上がったなんて話を、微笑ましく読み進めて参ります。
小春日和の一日とは、今日の事でございましょう。
車窓からの青空と桜の風景が、ちょっぴり旅心を掻き立ててくれます。
『間もなく、山中渓駅を通過いたします。山中渓駅は、阪和線でも有数の桜の名所をなっております。よろしければ、窓の外をご覧くださいませ』
そんな車内放送が流れたのは、観光案内でJR西日本も接客サービスのUPを狙っているのでしょうかね。
大阪府と和歌山県の県境となる山中渓駅を通過しますと、間もなく和歌山駅に到着いたします。
和歌山ではお気に入りの花山温泉に浸かり、海鮮の食事を楽しみます。
おっと、和歌山に来た目的も忘れてはいませんよ。
和歌山県の県鳥にもなっているメジロのフィギュアの塗装でございました。
子供の頃にボーイスカウト活動もしていたマ先輩は、元来アウトドアが大好き。
最近は自宅に庭に遊びに来る野鳥観察に凝っているそうです。
早速、裏山に野鳥の観察に行きました。
自然豊かで、メジロやムクドリなど数種類の野鳥や台湾リスを見る事が出来ました。
そして、野鳥図鑑を参考に、塗装しためじろおしのメジロがコレ。
マ先輩に喜んで頂き、和歌山を後にいたしました。
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