11月2日

 

鹿児島県と宮崎県出身の知人は、二人とも高校球児だった。

口を揃えて言うのは、熊本工業高校のねずみ色に漢字の熊工と記したユニフォームには威圧感があったって話。

私は熊本県民と言えば、水前寺清子さんのチャキチャキってしたイメージなんだけどな。

 

九州にノスタルジーを感じるのは二階堂酒造のCMのせいなんだけど、そんなシーンの場所を訪ねたいと思っていた。

宇土市の長部田海床路は沖合1キロまでのコンクリート道で、満潮時は沈んでしまい、街灯だけが並ぶ景色になる。

 

 

開城の9時に合わせて入場したほど熊本城への登城を楽しみにしていた。

熊本城の各所に被害を受けた最大震度7の熊本地震が発生したのは2016年4月。

5年経過し復元復旧工事は行われているものの、まだ崩れた石垣があちこちに見られる。天守は見学できるところまで復旧されていた。

 

国指定重要文化財の宇土櫓にも工事のシートが掛かっていた。

 

高い石垣の土台の上には連結式望楼型の天守がどっしりと座り、漆喰に炭色の腰壁の外観は迫力がある。

そうか、熊工野球部のユニフォームもこんな威圧感なんだな。

 

加藤清正が作った優美な石垣と白川や坪井川を利用した名城と呼ばれる熊本城。

現存天守でも国宝でもないのに、なぜ名城と呼ばれるのか?と思っていたが、熊本城に現存する石垣と櫓の風景がすばらしいのだ。

 

生地にサツマイモと粒あんを包んで蒸した熊本の郷土菓子『いきなり団子』で休憩して、ゆっくり3時間も見学した。

 

午後は熊本港から島原に渡る。

九商フェリーは乗船時間60分で、バイクと運転手で料金は1630円。

 

島原の町の背後に迫るのは、雲仙岳の連山。

 

普賢岳と火砕流って同時に覚えた言葉だったと思う。

雲仙普賢岳の噴火災害で大火砕流が発生し、40人以上の被害者が出たニュースは1991年6月の事だ。

土石流被災家屋保存公園で土石流で実際に2~3メートルが埋まってしまっている家屋を見学した。

 

保存公園の被災家屋は屋根付きの施設で保存されているが、島原市内にある他の保存家屋は被災後30年経ち、老朽化の為に解体を進めているそうだ。

 

火砕流が襲い、校舎が焼失した旧深江町立大野木場小学校被災遺構では社会科見学に来ていた小学生と一緒に、ボランティアの説明が聞けた。

校庭のイチョウの木も燃えたが、翌年に青葉を出したって話にみんなでへえ~って声を出す。

 

肥前島原藩時代の政庁で、石垣と堀は現存の島原城を見学。

キリシタン史料や民具資料の資料館になっている。

 

島原城主の松倉勝家と言えば、江戸時代最悪の失政を行った悪大名だ。

島原の乱のきっかけを作った罪で、大名で唯一切腹を認められず斬首になった。

そのことについては全く触れられていなかったな。

『この地の殿様は最悪なお人でした』って島原市民としては言いにくいもんね。

 

 

島原半島をぐるっと回る島原鉄道は、諫早から島原港まで42キロの路線だ

阿蘇鉄道の午後の紅茶のCMロケ地に続いて、大三東(おおみさき)駅もキリンレモンのロケ地。

 

 

今日の温泉は佐賀県の武雄温泉。

武雄温泉のランドマークである楼門と新館は国指定重要文化財で、東京駅と同じ辰野金吾さんの設計だ。

 

楼門の建築は中央停車場(東京駅)の翌年の1915年。

東京駅の8種類の干支のマークの残り4種類が、この楼門に記されているってミステリー。

 

長崎を往来する街道沿いにある武雄温泉は、宮本武蔵や吉田松陰も浸かったとか。

元湯 450円 単純温泉

 

久留米まで移動して投宿。224キロ走行

 

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