10月30日
旧暦では10月の事を『神無月(かんなつき)』と呼ぶのは、全国の神さまが出雲大社に集う為、各地のお社が不在になるから。
出雲大社のある島根県では10月を『神在月(かみありつき)』と呼ぶ。
全国の神様が集まってサミットが行われている出雲大社にご挨拶してから出発だ。
稲佐の浜から見えるのは、三瓶山かな?
活火山だそうだけど、前回の噴火は4000年前なんだそうだ。
国道9号線を大田市に向かい、世界遺産の石見(いわみ)銀山を目指す。
今日は土曜日だし、銀山のある大森地区は狭いエリアだと聞いていたので、観光客で混む前に着きたい。
石見銀山は鎌倉時代に発見され、その後、博多の商人神谷寿貞によって本格的な採掘が行われた。
戦国時代に尼子家、毛利家、織田家、豊臣家らの争奪の末、江戸幕府の支配となり代官所が置れた。
銀の採掘量のピークは江戸時代中期で、世界の銀の三分の一が産出された言われる。
民間に払い下げられた明治期には銀の産出量は減り、銅を掘っていたが、1943年に閉山となった。
2007年に国内17番目の世界遺産に登録された。
石見銀山公園の駐車場にカブを停めて、世界遺産を散策開始。
散策ルートのスタート地点となる、石見銀山代官所が資料館になっている。
大森集落内は自動車進入禁止だ。
公開されている龍源寺間歩まで、片道2.3キロの上り坂なので、レンタサイクルを借りて回る事にした。
土壁に赤い石州瓦の街並みに情緒がある。
観光客相手のお店は数件で、殆どが普通のお宅だった。
おばあさんの声に立ち止まったのは、お菓子屋さんの有馬光栄堂さん。
『げたのは』って黒糖風味のぼうろの様なお菓子を買ったら以外に量が多くて、数日間のおやつになった。
石見銀山には約600か所の間歩があったそうだ。
通常公開されているのは龍源寺間歩だけだが、規模が小さくてちょっと期待外れだったかな?
電動アシスト自転車なら、急坂もスイスイと走る。
清水谷精錬所跡も見学。
その後立ち寄った石見銀山世界遺産センターでも銀山の歴史や鉱山技術の説明を見る事が出来る。
しかし、石を盗んだ者の処刑場の事や、危険で厳しい採掘作業を誰がしていたのか?ってアンダーグラウンドな事も説明されていてもいいのでは?と思った。
採掘された銀の輸送路として、世界遺産の構成資産の鞆の浦道や温泉津(ゆのつ)温泉。
温泉津の薬師湯は大正ロマンの雰囲気だ。
塩化物泉 入湯料500円
再び、日本海沿いの国道9号線を浜田市に向かいJR山陰本線下府(しもこう)駅へ立ち寄る。
かつて、下府駅に接続していた広浜鉄道今福線の廃線跡が残っている。
昭和8年(1933年)、浜田から広島に向けて広浜鉄道が今福線を着工した。
1940年に太平洋戦争により工事は中止。
1948年に国鉄が工事を再開するが、1980年に中断し未成線となった。
直線の道路と土の盛り方が廃線跡っぽいよね。
県道50号線沿いに鉄道遺構が残っている。
有福第三トンネルと橋脚
アーチ橋群は土木遺産認定だ。
最後に浜田からの新路線の第一下府川橋梁と旧路線の4連アーチ橋が交差するポイントを見て引き返す事にした。
広浜鉄道今福線については、浜田市観光交流課のHPでパンフレットがDLできます。
今日は見学スポットが多くて、お昼ご飯を食べそびれちゃった。
国道を走っていると、昔はよく見かけた『ドライブイン』の文字。
久しぶりにうどんの自動販売機を利用させてもらいました。
山陰本線津和野駅は改装中。
20歳の春に、米子から最終列車で下車した津和野駅の木のベンチで寝たことを思い出した。
津和野は谷底の様な町で、白壁の街並みと掘割に鯉が泳ぐ町。
知ってる事と言えば、森鴎外の出生地でキリシタン殉教の歴史、乙女峠のマリア聖堂くらい。
暗くなったが、山口市まで走って湯田温泉の清水湯に浸かった。
単純温泉 420円。
山口市内に宿泊、281キロ走行
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