10月28日
スーパーカブの旅って、自転車旅より移動範囲が広がるのはいいな。
午前中は滋賀県彦根市から160キロを一気に移動して、京都府福知山市までやってきた。
由良川が流れる福知山盆地の真ん中で、高さ25mの台地に建つ福知山城は、1579年に明智光秀による築城で江戸時代の城主は有馬豊氏だ。
国道426号線の登尾トンネルを抜けて、出石(いずし)に向かう。
福知山市に住んでいた20数年前は、この新トンネルは未開通で、夜は鹿が飛び出る真っ暗な旧道の峠道を仕事で使っていたな。
出石(いずし)は出石城の城下町で、重要伝統的建造築物保存地区だ。
出石藩に国替えになった信濃上田城の仙石政明が、そば職人を連れて来たことがきっかけと言われる出石そばは、出石焼の小皿に盛られて出てくるのが特徴。
当時よく来たお店で、いつもの枚数を頼んだが、もうそんなに食べられなくなってた。
大手通りの振鼓楼は明治14年に設置された日本で2番目に古い時計台。
一番古いのは札幌の時計台だそうだ。
日本海の香住に向けて再スタート。
豊岡を抜けて国道178号線を香住に向かうが、途中で125CC以下走行不可の高規格道路になった。
京都府宮津市から鳥取市まで山陰近畿自動車道なんだって。
原付2種は県道をトコトコ行くしかない。
香住(かすみ)は松葉カニの水揚げ港。
海岸沿いは漁火ラインと呼ばれる日本海の景色がいいルートだ。
冬場はよくカニ民宿に泊まりに来たなぁ。
地元高校の敷地内に大きな船のスクリューが?
兵庫県立の水産に関する学科がある水産高校だった。
ちなみに、内陸県の滋賀県には水産高校はない。
今日、行きたかったのは余部鉄橋。
今はコンクリート製の二代目余部橋梁だけど、初代余部鉄橋は、国鉄山陰本線が開通した1912年開設の鋼鉄トルッスル橋で近代土木遺産だ。
道の駅に当時の橋脚や橋桁が保存されている。
現在は空の駅としてエレベーターで初代鉄橋を利用した展望台に上る事が出来る。
この先、鳥取方面に向けて浜坂町へ行く予定が、県道は自然災害で通行止め。
迂回路の国道178号線は125CC以下は通行禁止だし、国道9号線まで大回りすると、浜坂を経由する事が出来ない。
途中で降りだした雨に借りた軒先で、おじさんとの長話もあって、浜坂訪問は諦めて鳥取へ向かう。
日が暮れた鳥取駅近くの鳥取温泉の共同浴場『宝温泉』さんで体をあたため、市内に投宿する。
旅先の知らない町の食堂や銭湯で、地元の言葉が聞くのが好きだ。
宝温泉 料金450円、塩化物泉。
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2010年10月に始めたこのブログも11年1カ月で801記事目となります。
あと10年間、最初の記事に書いた『旅の記憶を記録しておきたい』と改めて思っています。
364キロ走行
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