6月5日

自転車でも車でも、海や湖に沿って走るときは左手に水辺を見るコース取りにしている事が多い。

島は時計回りで湖は反時計回りが基本って言うけど、実際にその方がしっくりくる感じがする。

越前海岸のしおかぜラインは、気が済むまで左手に海を見ながら走れるルートだ。

 

北陸本線敦賀駅からスタート。

駅前は敦賀駅交流施設オルパークが出来たりロータリーがきれいになっていて、構内は2023年開業予定の北陸新幹線の工事が行われている。

敦賀港周辺を観光して、国道8号線に合流し越前岬を目指す。

 

国道8号線は大型トラックも多く、少しストレスだ。

帰り山観音の湧水をボトルに入れてくれたおばさんも『しおかぜラインを走りなさいよ』ってアドバイスしてくれた。

確かに県道204号線、国道305線は交通量が少なく、期待通りに海と山に挟まれた海沿いのワインディングロードが楽しめるコースだ。

 

越前・河野しおかぜライン。

左側はずっと日本海、山側には波の浸食で出来た洞窟や滝の風景が約50キロ続く快適なコースだ。

 

現れる集落は漁村やカニ民宿街だが、河野には北前船主の右近権左衛門家の屋敷が残っていて見学もできる。

右近家は【日本遺産北前船寄港地・船主集落】の構成文化財になっている。

 

普段の生活では見る事の無い物騒な看板。

海岸での犯罪って密漁と密輸、密入国が同じレベルの警戒度で、電話番号118番は、海上保安庁への番号だと知った。

 

しおかぜラインの中間地点は越前岬や呼鳥門辺り。

呼鳥門は天然の岩のトンネルで、2003年まで下を車で通行することができた。

現在は崩落の危険があり、立ち入り禁止で遠くからみる事しかできない。

 

なんたらの洗濯岩や軍艦岩なんて名前が付いている柱状節理の岩礁群が続く。

 

 

右手に山が見えなくなり平地の景色になると、三国の町が近い。

九頭竜川にかかる新保橋から1879年に九頭竜川・三国港改修を行っていた、G.Aエッセルさんが設計した旧龍翔館小学校が見えた。

(※G.Aエッセルは先日紹介した、ヨハネス・デ・レーケさんと一緒に来日したオランダ人土木技術者)

 

九頭竜川河口に設置された明治期に作られたエッセル堤の長さは約500m。

昭和期にはさらに約400m延長されている。

 

三国の町は、北前船と九頭竜川の水運の主要な集積地だった。

1994年まで福井銀行三国支店として使われいた旧森田銀行本店や、古い商家が多く残っている。

 

 

電車は福井市からえちぜん鉄道が通っていて、三国港駅が終点だ。

三国港駅にある架道橋の眼鏡橋はレンガアーチのねじれまんぽになっていて、土木遺産、近代化産業遺産に登録されている。

 

東尋坊には、温泉とカニが目当ての慰安旅行で何回も来ているが、今回は観光客も土産物屋もない離れた場所を見て回った。

自殺志願者へのメッセージや救いの電話ボックスのおかげで思い留まる人もいるだろうが、今でも年に20名以上が亡くなっていると聞いた。

 

雄島は神の島とも呼ばれている。

橋を渡って行くところが神聖な感じはするからかな?

島内はマグマが冷えてできた流紋岩と森だけの冒険の島だった。

 

適当な時間まで左手に海を眺めながら走り続けようとしたが、この先は海沿いに道が続いていない。

北潟湖沿いや大聖寺川沿いの自転車道を流して、加賀温泉駅をゴールとした。

 

 

約120キロ走行

 

 

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