5月23日

彦根サイクリングクラブの5月の定例サイクリングは、米原駅からスタート。

JRの神戸線、京都線、琵琶湖線を走る新快速電車のほとんどは米原駅行きだし、新幹線の駅もあるのに驚くほど駅の周辺は何もない。

私の米原のイメージは、伊吹山と免許センターぐらいだ。

 

【岩脇蒸気機関車避難豪】

米原駅は東海、北陸、近畿地方への物資輸送の重要な分岐点だ。

太平洋戦争末期に空襲から蒸気機関車を避難させるべく、岩盤の堅い岩脇山に機関車用の避難豪を手作業で掘った戦争遺構が残る。

2本の内、一本は山を貫通しているが、完成するまでに終戦となった。

 

【山室湿原】

整備された木道から、日本一小さいハッチョウトンボやモリアオガエルの卵、モウセンゴケなどを見ることができた。

8月にかけてレッドリストのサギソウなどが観察できる。

 

私は居場所によって色の変わるトノサマガエルを見つけて喜んでいた。

ミドリや茶色に同化して隠れてるつもりなんだろうな。

 

廃線跡の【伊吹せんろ道】をたどる。

住友大阪セメント伊吹工場は伊吹山の石灰砕石工場として昭和27年に開山して平成15年まで営業しており、平成11年までは石灰を近江長岡駅まで専用線で運んでいた。

 

知る人に聞くとかつては蒸気機関車だったそうだ。

廃線になった平成11年って意外と最近だと感じてしまう。

 

国道365号線の下をくぐる。

1883年開通の初代東海道線、関ヶ原-長浜間の路線で、1899年に廃線となり国道となった。

 

2.5キロの伊吹せんろ道の終点は駅っぽい設えの休憩所。

周囲には桃や柿の果樹園が広がっていた。

 

住友大阪セメント伊吹工場跡は、広い敷地に建物や煙突も残っている。

アクション映画のロケ地によさそうだな。(西部警察みたいなアクション物とかね)

 

春照から上野の集落へ向かうと、伊吹山と採掘された石灰を工場へ運ぶベルトコンベアラインを見ることができる。

30年程前に仕事で来た時、ベルトコンベアがゴトゴトと音を立てていた事を思い出した。

 

ランチは【道の駅伊吹の里】

最近は生産者さんの名前のわかる総菜が好きだ。

2階の休憩所で密にならずに食べることができた。

 

午後も旧伊吹町周辺を散策する。

 

周辺の集落は、伊吹山からの水が豊富だ。

大清水集落の泉神社の湧水は、環境省選定の昭和の名水百選。

 

今は多くの人が利用できるように、水汲み場が整備されていた。

見ている間にも何十本ものペットボトルに水を汲む人が何人も来たが、誰も協力金の箱にお金を投函しない。

水はタダって思ってるんだろうな。

 

伊吹町杉沢のケヤキは滋賀県指定自然記念物だ。

幹回り5.1m、樹高27m、樹齢約600年。

最近は巨木が好きだ、何より強くなった日差しに木陰がきもちいい。

 

中山道に出て、柏原宿を走り抜ける。

 

松や杉の並木が旧街道っぽい。

 

中山道醒ヶ井宿の居醒の清水は平成の名水百選だ。

環境省認定の名水って昭和60年の昭和百選と平成20年の平成百選があって、重複してないので合計二百選なんだって。

 

今の時期は、地蔵川の梅花藻がカワイイ花を覗かせてくれるが、前日の雨で水没していた。

 

夏の到来を予告する梅雨の合間の日差し、冷たい清水に手を付けてクールダウン。

醒ヶ井宿で、おやつに醤油屋喜代治商店さんの醤油ソフトを頂きました。

 

おじさんが並んで小休止。

楽しいサイクリングとなりました。

 

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