1月31日
兵庫県の西部に位置する姫路市は、県内第2位の商工業都市だ。
世界遺産の姫路城など観光地としても見どころの多いエリア。
内陸部には田園地帯が広がり、サイクリングエリアとしても魅力的だ。
しかし、神戸から60キロくらい離れているので、輪行で行ってみようと考えていた。
神戸から姫路までは新快速に乗って990円、乗車時間は約40分だ。
姫路城公園の南東には天守のしゃちほこのレプリカが飾ってあった。
思ったより大きくて、すこし驚いたな。
神崎郡福崎町に向かうのに市川右岸の国道321号線を選んだが、路肩が荒れて狭く非常に走りにくい。
国道を避けて裏道を探すが、適当な道はなかった。
それでも、住宅地の細い道ではロウバイの甘い香りに足を止めたり、播但線の無人駅に立ち寄ったり、楽しんで走る事ができた。
目的地の福崎町は、民俗学者 柳田國男さんの出身地だ。
民俗学ってその土地の日常生活文化や歴史を解明する学問らしいけど、対象はその土地の言い伝え的な物も含まれる。
例えば妖怪とか。
福崎町では、柳田國男さんの著書である『妖怪談義』に出てくる妖怪が町のアチコチに住んでいるらしい。
JR福崎駅の観光案内所で町内の観光マップを頂く。レンタサイクルもあるので、手ぶらで来ても楽しめそうだ。
駅前の広場では、早速『河童』がお出迎え。
これは、子供には刺激的すぎる様で、大泣きする子が続出。
市内を散策すると、スーパーのベンチで自撮りする赤鬼を発見。
猫又は猫が妖怪になったそうだが、化け猫や猫娘とは違うものらしい。
山姥の強烈なキャラクター設定に子供は怖がって隣に座ろうとしない。
しかし、若い女性にはウケていた。たぶん、友達に似たような子がいるのだろう。
テレワーク中の天狗さん。
仕事の内容を覗き見したら、将棋のサイトをみていた。
※天狗駒と引っかけているなら、造形師のセンスはスゴイ。
福崎駅から市川を渡って、旧市街方面に向かう。
この川の駒ヶ岩に兄弟の河童がいたんだって。
海ぼうず、ひしゃくを渡すと船に水を入れて、沈めようとする妖怪ね。
魚屋さんの前かと思ったら、精肉店の前だった。
縁台で将棋中の河童。
河童って相撲が大好きなんだって。
紅一点の雪女。
とり殺されたのだろうドクロが怖い~。
アイスを落としてしまって、泣いている子啼爺
徳島県出身なんだって。
油すまし、熊本県出身。何する妖怪かよく知らない。
瓶から出てくるところは、ランプの精の親戚か?
柳田國男生家が移築されている辻川山公園には、市川に住んでいた兄弟の河童がいる。
池の中から現れる、弟の河次郎はリアルすぎて、子供は大泣き。
兄貴の河太郎はお皿が乾いて動けなくなったとか。
手に持っているのは、河童が人から抜くと言われる尻子玉?
山に住む天狗も現れる。お酒が好きだと聞いていたが、口にはどら焼き。
この天狗は甘党の様だ。
油坊は滋賀県出身だそうだが、聞いたことないな。
油系の妖怪は、燃料を大事にしなさいよって戒めるのが仕事だろうと思う。
一つ目小僧の仕事は、シンプルに驚かすだけだ。
一反もめんは鹿児島県出身。TVのゲゲゲの鬼太郎でも、九州弁やもんな。
夕暮れ時に出てくるのは、子供に早く帰りなさいよって注意しているから。
福崎町内の妖怪をぐるっと見て回るサイクリングはこれでも十分楽しい。
でも、まだ30キロも走ってないし、播磨は田園風景も楽しまなくちゃと県道23号線で北条に抜ける。
北条からの播磨中央自転車道は万願寺川沿いで走りやすく、こんな風景も好物だ。
北条鉄道の網引駅で休憩し、権現ダムから加古川右岸自転車道を加古川へ。
加古川から神戸まで自走で帰った。
約105キロ走行
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