9月17日
隣接する福井県と岐阜県の間に自動車が通れる道路はほとんどない。
ましてや国道以外ではこの2つの林道だけなのではないだろうか?
 
福井県と岐阜県をつなぐ最も西側に位置する高倉峠(こうくら)の林道塚線と冠山峠(かんむりやま)の冠山林道。
冬季は閉鎖しているしここ数年は道路が崩落していて通行止めだった。
いつかは行こうって思ってて忘れていたが、この夏に友人が行ってきたとの事。
その紀行文に旅心がザワザワと騒ぎ出した。
以下、友人の紀行文より全文コピーさせて頂きます。画像は私のです。

翌日は朝から日差しがきつい。レーパンはいて、日焼け止めを腕に塗っただけで汗がふきでてくる。

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R476を走り出すと、青い穂をつけた田んぼが広がる。田んぼの水はびっくりするほどきれいな清水だ。そのままコップですくって飲めるのでは?と思うほどだ。お米もきっと美味しくなるんだろうな。

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R476をはずれ峠道に取り付く。廃村跡を越え、山道をたどるとアゲハチョウが水を飲んでいる。身体の中に水を通すと同時に、羽を小刻みに震わせ身体に風を送り体温を下げている。飛び立った瞬間に今飲んだばかりの水がほとばしった。

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自転車乗りもがぶがぶ水を飲み、ゆっくり走り風を受け、体温を下げよう。帽子のつばの部分だけの小さな日陰と一緒に、ゆっくり峠を目指そう。
上り勾配のカーブの先は青空が広がり、ガードレールが無いだけで開放感は倍増される。

峠は自転車乗りだけが通っているのでは無く、いつも風が吹き抜けていくようで、草原のようだ。吹き抜けていく風は気持ちいいが、お握りを食べるための木陰が無い。

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峠の下りはガードレールも電線・電柱も無い道を、緑の中に引き込まれていく。

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峠が冠山への登山道の取り付きなっている為か、車の往来もある。日差しが高く、水のあるところ、木陰のあるところで休憩を取り、ゆっくり峠を目指す。

常に冠山を見ながら峠を登り、峠到着。立派な石碑。
峠の下りも全て舗装されている。

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100選の水ではないけれど、冷たく美味しい。

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以上、なんて文学的なレポートだろう。
友人はこの人。
もうサイドバックは無いけど今もこんな雰囲気のサイクリングを楽しんでいる。
 
 
高倉峠の上りで道路にこんなサイン。
『スマいる 26.9.15』
オフロードバイクの人の落書きかな?
 
冠山峠の下りでパンク修理。
ついでにおにぎりの休憩を取っていると、ガケ下で明らかに体積の大きい動物が『ガサゴソ!』
瞬間判った!
さっきのは『スマいる』じゃない!『クマいる』って注意書きだ!
一目散に逃げた。
 
 
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