男系男子。
これは明治に定められたものであろう。
古来、長兄相続が一般的であった。
現代にも残っている。
個人の家庭のことであるから問題になることは少なかった。
習慣と言っていいものだろう。
天皇家の場合は少し事情がことなるとおもう。
純粋に後継者を誰にするのかというストレートな問題になっている。
法律上は弟の子である長兄が跡を継ぐということになる。
これが明治にできた皇室典範なのである。
当時にあっては何の問題もない定めであった。
ところが現代ではどうであろう。
当主の意志はどこにあるだろう。
後継争いは必然的に起こりうる。
時代が変わったのである。
皇室典範がそのままにされてきたということに問題があるのである。
皇室典範は変更が可能である。
ここで登場するのが復刻主義の古風な面々である。
あまり表立っては登場しない。
だが、かなり強い影響力を持っている輩である。
懐古派の面々である。
男系男子に固着している。
これはもはや宗教であろう。
問題はこれを打ち破る法的手続きである。
次期天皇の問題が大きいのであれば、次期天皇党を組織すればいい。
皇室典範を改正すれば解党してもいい。
国民の90%の意志があれば多数を取ることは可能であろう。
懐古派に勝手にさせてはならない。
天皇の存在は国民の意志にかかっている。
それが憲法の条文である。
愛子天皇待望論が本物であればいともたやすいことである。
もはや懐古論者は存在の意味を有しない。
なぜなら、昔は良かったであろうが現今にまで引き継ぐべきものであるかどうか。
それが問われていい問題である。