局のアンカーが「頑張りましょう」と号令をかけていた。
この期に及んで号令かと嫌な気がした。
まさしく精神論だからである。
がんばってなんとかなるなら今頃治まっているだろう。
戦争に負けたのはお前たちのせいだと言われているような気がする。
精神も大事だが方策も大事である。
あんたに掛け声をかけられる筋合いはない。
なんとなく言っているのだろう。
その言葉の重みなどまったく考慮に入っていないのだろう。
気軽に言ってもらってはこまる。
精神論の前にやることがあるだろう。
規制もある。
検査の拡充もある。
まず、それらが先だろう。
政治は筋道を立てるのが仕事である。
国民まかせの段階はとうに過ぎている。
やみくもに頑張りましょうはやめてほしい。
「負けられません勝つまでは」
これでどれだけの命が失われたことか。
合理的な解決を目指すのが政治であろう。
すでに1年以上経っているのである。
その場しのぎの対策の反省もないまま今日に至っている。
政治生命をかけての取り組みが先である。