こんにちは、マニ子です!
日本は今日、終戦記念日でしたね。
こちらインドは独立記念日でした。
1947年8月15日に独立したので今年で71年になります。
前回のブログはインド山岳部族ロンメイナガ族の宗教観、倫理観についてのブログでしたが、今回も関連した内容になります。
ここインド北東州マニプールの山岳地帯では、前回のブログの通りクリスチャンが多いことで知られており、日曜日の朝礼拝や昼礼拝、週1に行われる既婚女性のみの礼拝、18歳から上は30歳前まで未婚の若者のみの礼拝など、教会では毎日礼拝が行われています。
私の夫の所属教会は、バプテスト教会です。でも、マニプール州のロンメイナガ族が信仰するキリスト教宗派もいくつか存在し、カトリック、プロテスタント、バプテストと7th Day Adventistというものがあります。
こちらでは、こういったロザリオ?を首にかけてる人はだいたいカトリックです。
おもしろいなーといつも思うことがあるんです。
マイナーなインド北東州のマニプール州の、そのまた小さいコミュニティであるロンメイナガ族。異国人の私からしてみれば、インドという国にまた違う国が存在するくらい全く違う文化や慣習、宗教、人種が存在するロンメイナガ族。みんなお互いの結束が強いんだろうな、と思っていると大間違いです。違う宗派に属しているからと言って、同じ部族同士がいがみ合ったり村八分みたいにすることがあるんです。宗教が部族の結束よりも優位にあるんですよね。みんな自分の宗派が一番だと信じてやまない…!どの宗派も結局は同じキリスト教なんですけど(笑)。
またまたおもしろいのが、こちらの人々は自分の属する宗派が真のキリスト教だと信じていて、他はキリスト教ではないと豪語していることです。この話を深く掘り下げるとブログの趣旨がずれるので避けますが、私はこの地に生まれ育ってないので、第三者的に見てると、まるで自分以外はムスリムみたいな扱いをしている人もいるのでおったまげます。クリスチャンというと、3度の食事の前に祈る場面を目にして「あ、クリスチャンなんだ」と気づく方も多いかと思います。
私が知っている限りでは、イギリスでもオーストラリアでも神に感謝を捧げて、食を提供してくださった人に感謝を捧げて健康が守られますよう…アーメンって感じに祈っていたのですが…、
初めて夫の家族に会って一緒に食事をした時に、義父からこう言われました。
「これからいろいろな家で食事を頂くことがあるだろう。いろいろな人間と一緒に食事をすることもあると思う。自宅以外で食事を頂く時や、自分が食事をする場に一緒にいる人たちがもし食事をしていなかったりしたら、食べる前には、自分が食べる食事に害がないよう、彼らの妬みなどにあなたの健康が侵されないように3度祈りなさい」
そんなふうに祈るなんて初めて聞いたなー、、でも3度って結構長いお祈りになっちゃうなぁ(笑)なんて呑気に捉えていました。
そんなある日、夫が私に言ったんです。
夫「俺の親父の遠い親戚(お義父さんの〇〇の〇〇の息子、みたいに説明されたけど長ったらしくて覚えてない笑)にあたるおじさんの具合が良くない。たぶん、もらい物のカレーを食べてから頭痛や腹痛、吐き気に見舞われてるらしい」
私「誰からの貰いものだったの?」
夫「キッチンに置いてあったらしくて、誰からのとか分からないみたいなんだ」
私「え、誰から貰ったか分からなくても食べちゃうんだ!?それじゃあ具合が悪くても文句言えないんじゃ…(汗)」
夫「でも、朝の9時頃に家を出るときには無くて、昼の12時前に戻ってきたらあったんだって、温かいままで。だから腐ってたわけじゃないと思う」
私「ふーん」
夫「おじさんはてっきり家族が作ったものかと思って食べたみたいなんだ」
私「早く良くなるといいね」
夫「もう1か月くらい具合が戻らないって。絶対、おじさんの家族に恨みを持つ〜〜〜の仕業だよ」
私「???」
皆さん、黒魔術ってご存知ですか?🤔
現代の日本ではあまり聞かないですよね。私も英語圏に留学していた時も、映画の中でしか聞いたことがありませんでした。
この具合が悪くなったおじさんも、誰かに恨みを買われ、その誰かに黒魔術にかかったカレーを与えられ、1ヶ月くらい苦しんでいる…と夫は言いたかったらしいです。
小さな村でこんなことが普通にあるなんて最初は信じられませんでした。同じ部族なのに…。
結局おじさんは回復しましたが。
黒魔術、ロンメイナガ族の間ではかなり広まっているらしいんです。
アンダーグラウンドな世界なのでみんなきっとしっかり知らないと思いますが、古くからロンメイナガ族のどの村にも黒魔術に長けてる家族があり、それが現代にも続いているとのことです。
この時に、あ〜お義父さんがお祈りをしっかりしろと言っていのはこのためか、、と気づきました。
また、決して黒魔術だけではなく、山岳部族は古くから狩猟をして食を得ていたので、2,3日まともにご飯を食べることができないことも普通だった…
その名残なんでしょうね、どこの誰かが腹をすかしているか分からない、そんな輩はどんな恨みを抱いてるか分からない、と祖先より言い伝えられているようです。
だからみんなご飯だけではなく、なにか食べる時には、その場にいる人たち全員に「一緒に食べよう〜」とか「●●食べない?」と一声ふた声掛けています。
ま、日本もそうですよね(笑)。
でも、急に訪れた隣人が
今回も読んでくださってありがとうございました!