というわけで、やっと梶浦さんのお話。
私が、梶浦サウンドに初めて触れたのは、10数年前。とあるラジオ番組から
流れてきた、. hack//SIGNのサウンドトラック「key of the twilight」だった。
- .hack//SIGN ORIGINAL SOUND & SONG TRACK 1/梶浦由記
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一切の予備知識なく-これが梶浦サウンドだというのも後で知った事-聴いた
この曲。それまでに耳にしたどの音楽とも異なる、独特としか言えない雰囲気と
メロディー、そしてEMILY BINDIGERによる、どこか危うさを感じさせるボーカル。
特に、サビのコーラスのブ厚さには、鳥肌が立った。
これほどの曲がサントラだというのも驚きだった。
サントラなのだから、その作品世界に通じた曲であるのは当たり前で、ゆえに
他にはない音楽になるのであるが、楽曲自体が深いところで持っている何かが、
巷にあふれる音楽とはまるで違うものだという事は、疑う余地がなかった。
全てが新鮮で、全てが衝撃。
世の中にはこんな音楽があるのか、と目と耳を開かせてくれた。
もともと音楽は好きで、J-POPもたくさん聴いていたのだが、おそらくその世界の
中では絶対に生まれないであろう音楽が、アニメの世界にはある。
- 「音楽好きであり、アニメ好き」から、「アニメ音楽好き」へ。
私のベクトルが変わった瞬間であった。