え〜
ちょっと前に観て記事にもした
女殺油地獄 に
しばらく取り憑かれていまして…
なかなか
他の映画のレビューを書く気にならなくて…
なんて言い訳してる場合じゃないほど
ステキな作品を観たんでしょ〜
取り憑かれている場面じゃないでしょ!
戻ってこいっ!戻ってこい、にるす!
ということで、
何故か、インド映画 3連発です。
まずは、心がちくちくする
恋愛映画
経済発展著しいインドのムンバイ。
農村出身のメイド、ラトナの夢はファッションデザイナーだ。夫を亡くした彼女が住み込みで働くのは、建設会社の御曹司アシュヴィンの新婚家庭……のはずだったが、結婚直前に婚約者の浮気が発覚し破談に。広すぎる高級マンションで暮らす傷心のアシュヴィンを気遣いながら、ラトナは身の回りの世話をしていた。ある日、彼女がアシュヴィンにあるお願いをしたことから、ふたりの距離が縮まっていくが…。(公式サイトより)
「近くて遠い二人の世界が交差した時ー」
と、ありますけどね、
要するに、2人がお互いを意識するようになるわけです。
でも、
この立場の二人の世界が交差することは
あり得ないんですよ。
インドでは。
アタシ、何年か前に、
インドに遊びに行ったことがあります。
バックパックで、自分探しの旅
ガンジス川の沐浴で人生観変わる
とか、そういうのではなく、
ステキなホテルやレストランで過ごし
ドライバー付きのちゃんとした車で
世界遺産や、ステキなショップを巡る…
まったくの観光です




なんなら、
本当は行きたくなかったのに、成り行きで行くことになって
行ってみたら、
すごく面白い国ですごく楽しくて、
大好きな国になりました。
でも、それは
物理的にも心理的にも完全に守られている旅だったからであって、
客観的にみると、やはり、理解できないことも多かった。
教科書で学んだインドの身分制度は、
廃止されても、今なお根強く残ることは
街中や、観光地を歩いているだけでも感じることができる。
この作品の主人公の ラトナ は
田舎から出てきた、
お金持ちの家の住み込み家政婦。
田舎者ってだけで、差別の対象。
ブティックで服を見ているだけで、追い出される。
差別される側のラトナも、追い出されることを受け入れてる。
典型的平和ボケ現代日本人からみると
すごく違和感があるけど
インドでは、この感覚が日常なのだと思う。
さらに、ラトナ は、
19歳で結婚式しその4ヶ月後に未亡人に。
未亡人は一生嫁ぎ先の家族に仕えるのが
インドでは当たり前らしい。
ラトナ は、嫁ぎ先の口減らしのために
都会に出稼ぎに来ている。
その雇い主が、
御曹司のアシュヴィンというわけ。
この作品の監督は
インドの裕福な家庭に生まれた女性です。
使用人がいる環境が当たり前の生活の中で
幼少の頃から彼らとの関係に悩んだそう。
インドに根強く残る差別 と、
インドの女性達の過酷な現状 に
何らかの変化をもたらしたい
そんな思いを、作品にしたかったのではないかと思います。
(いや、本人、インタビューにそう答えてるし
詳しくは、公式サイトをどうぞ)
でも、そこはやはりインドです。
家政婦(若い未亡人、ぼちぼち美人) と
婚約が破断になった御曹司 とくれば、
少女マンガあたりだったら
間違いなくハッピーエンドでしょうが、
インドでは、
とても難しいことのようです。
アシュヴィンが、ラトナを気にしているのを知った友人が
メイドと交際しているのか?今すぐやめろ。
彼女の身にもなってみろ、苦しむだけだぞ。
(アシュヴィンの家族にいじめられ、彼女自身の仲間からもハブられる、って事をいいたいんだと思う。)
ラトナ 自身も
仕事仲間と一緒にいる時に話しかけないでください。からかわれて恥ずかしい思いをしました。
あなたと付き合って、あなたのご両親に息子を失わせたくない。
御曹司が身分の低い未亡人の付き合うことは
絶対にありえないこと。
これが、インドなんですね〜
どうかな?
アタシ達に理解できるのだろうか。
ちなみに、
アメリカで教育を受けたアシュヴィンも、
なかなか理解出来なくてね〜
かわいそうだったなぁ〜
原題は SIR
「イエス、サー」の「サー」です。
ラトナはメイドですからね、
アシュヴィンを「サー」って呼ぶんです。
アシュヴィンが、
「どうしていつまでもサーって呼ぶんだよ」
と、ややギレするシーンがあるんですけど
これが、切なかったなぁ
ラトナよりも、アシュヴィンに感情移入しちゃって…
ラトナの本当の気持ちが
邦題になった、ってところですか。
最後の最後がね〜
いい演出です。
地味だけど、心がちくちく、切なくなる
静かな恋愛映画でした。
恋愛映画で心を動かされたのは、
何年ぶりですかねぇ



インドが舞台になっていますが、
テイストはヨーロッパ映画ですね。
派手な音楽も踊りもありません
インテリアがとてもステキです。
「切ない恋愛映画」を観たい方、
是非、どうぞ。
あ、映画館ではもう上映してないかも。
浜松では、間違いなくやってない。
レンタル開始をお待ちくださいませ。
この映画を観ていて、
若かりし頃に大好きだった
静かな恋愛映画を思い出しました。
探してみたら、
なんと、prime videoで観られる!
久しぶりに観てみた!

