甦る景色 | nil words
明るい話題では無いよ。
そして長い。←

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200X年11月9日


高校3年の最後の文化祭初日。
天気は快晴。

私のクラスはフリマの担当。
売り子も担当していたのかは良く覚えてないんだけど…
要らないモノを出し合って、当日売る、という事を
していたような記憶があるんだよね。

文化祭当日の午前中、私は売り子担当じゃなかったらしく
学祭を楽しもうと思ったんだ。


校内をうろついてた時、落とし物を見つけたんだよね。
見過ごそうかとも思ったんだけど…
それを届けに放送室に向かったんだ。
ちょうどその時間、友達がアナウンス担当だったから。
暇つぶしになるかなぁ、って。←
放送室で友達と談笑していたら、タイミング悪く先生が
来てしまったのよね。案の定、怒られたよね(笑)

若干、イラッと来た私はその後、食堂と称される休憩所で
お茶でも飲んでたんだ。
先ほどの出来事を友達と愚痴り合いながら…(笑)

そしたら校内放送で私の名前が呼ばれたんだ。
私は何だろう、って思った。
忘れ物を届けた事のお咎めを受けるのか?と身構えながら
職員室に向かったら、私が予想していた事とは違った。


暗い表情した担任。
次に紡がれた言葉を聞いた時、目の前が真っ暗になったよ。


「おじいさんが亡くなったそうよ」


文化祭で生み出される全ての音が遠ざかってく。
笑ってる人の表情が眩し過ぎて目を向けられなかった。
心臓の音だけがやけに大きく聞こえた。


至急帰るように宣告され…
私は高校最後の文化祭を後にしたんだ。


学校から最寄り駅までの道のり…
自宅までの電車の中…

私は泣き続けた。

周りの人は私を奇異の目で見た(笑)
でもそんな事、関係なかった。
どうしても涙が止まらなかったから。
感情のままに居た。


「ポプラ」を聞いたら、泣きながら歩いた道の景色が甦った。
何だろうね(笑)
そういう曲じゃないよね?


この学校での出来事は鮮明に覚えているのに…
どうやって福島まで行ったのか全く覚えてない…(笑)


福島着いた夜、私は友達に電話をかけたんだ。
誰も来ない奥の間で、泣きながら話した。

そして同日、同じクラスメイトのお兄さんがバイク事故で
亡くなった事を友達から教えて貰った。


11月9日…
担任は2人の生徒に訃報を伝えなければいけなかったのだね。
ツラかったよね。告げ難い事だもの。

この日は友達にとっても…私にとっても…忘れられない日。
大切な人の命日となった。


あれからX年が経過したんだね…。




数ヶ月前に告げられた従姉妹の言葉…。
私はその言葉をどう消化して良いのか分からない。

ただ祖父が受けた「扱い」を思うと涙が止まらない。